2019年1月19日土曜日

J.J.Soul @新宿Pit inn 永武幹子(p)、石川隆一(b)、吉良創太(ds)

1月18日新宿ピットイン 昼の部でJ.J.Soul @新宿Pit inn 永武幹子(p)、石川隆一(b)、吉良創太(ds)を聴いてきました。


1曲目は カーラ・ブレイ作曲の Sing Me Softly of The Blues
永武幹子(p)が静かにピアノ弾きはじめ、和音を積み重ねた美しいソロから開始します。
そこに石川隆一(b)のベースと吉良創太(ds)のドラムがゆったり入ってきます。
ここからミドルテンポのフォービートが進み、石川隆一(b)のベースが太く強い音で歩みます。
吉良創太(ds)のドラムがブラシとシンバルで確実なリズムを刻みます。
永武幹子(p)のピアノと石川隆一(b)のベースがリフを重ね、美しい音世界をくり広げていきます。
永武幹子(p)のピアノは美事に軽快な指さばきで美しい世界を広げていきます。
吉良創太(ds)のドラムが鋭いアクセントをつけ、石川隆一(b)の美しいベースが展開し、若々しさ全開で三者のトリオ演奏が白熱していきます。
永武幹子(p)のピアノと石川隆一(b)のベースの見事なインタープレー!!
そして永武幹子(p)のピアノは目まぐるしく美しいフレーズを繰り広げ、緩急自在なソロを繰り広げます。
そして最後にシンプルなテーマに回帰して圧倒的なエンディング!!
2曲目は、デューク・エリントン作曲の Very Special
吉良創太(ds)のドラムのブラシの軽快なイントロから始まり、小気味よくスイングするブラッシング!!
永武幹子(p)のピアノと石川隆一(b)のベースがかっこよく曲に入って行き、石川隆一(b)の重く太い音色のウォーキングベースから、見事なベースソロが展開していきます。
吉良創太(ds)のブラシのリズムが格好良く、ビシビシ決まります。
永武幹子(p)のピアノが繰り返されるリフからはずむようなラインを繰り広げて、圧倒的なグループ感で!!
デューク・エリントンのピアノスタイルを現代版にしたような強いタッチでスケールの大きな音楽を繰り広げていきます。
3曲目は、ジェローム・カーン作品 タイトルは忘れました。
永武幹子(p)のピアノが左手からそっと曲を開始し、深い呼吸で美しい旋律線を繰り広げます。
そっと寄り添う石川隆一(b)のベースと吉良創太(ds)のドラムが聴かせます。
永武幹子(p)のピアノはしっとりと美しく歌い上げて行きます。
ピアノから醸し出す響きを聴きながら、その響きを聞いて次のサウンドを紬だし空間にこだまさせるような展開の音楽。
一瞬のストップから魅力的な石川隆一(b)のベースソロが見事に展開していきます。
永武幹子(p)のピアノの叙情的で静謐なソロに目を見張ります。



4曲目は永武幹子(p)のオリジナル作品で曲名未定。
1月3日に現在ベトナム在住のご存知・名ボーカリストの酒井俊(vo)と国際電話をしてインスパイアされて創作した作品だそうです。
吉良創太(ds)のブラシがリズミカルに曲を開始して、永武幹子(p)のピアノもリズミックなフィギアを繰り返していきます。
吉良創太(ds)の目覚ましいドラムソロ!!
永武幹子(p)のピアノと石川隆一(b)のベースが美事に絡みあいながら曲はシンコペイトしていきます。
永武幹子(p)のリズムミックフィギュアに基づくリフの繰り返しから、次第に熱く展開し、テンポは速まりめくるめくフレーズを繰り出し、ピアノをフルに鳴らして息を呑む展開を繰り広げます。
5曲目も永武幹子(p)のオリジナルで12月25日に作曲した作品だそうです。曲名聞き取れず(^^ゞ
石川隆一(b)のアルコが美しいテーマを奏でます。
永武幹子(p)のピアノがリズムを刻み、ドラムが熱いビートを繰り広げます。
永武幹子(p)のピアノがタンゴのような叙情的なテーマをつむぎだし、石川隆一(b)のベースとの鮮やかなインタープレイ!!
レギュラートリオならではの三者の以心伝心のプレイが素晴らしい!!
永武幹子(p)の美しいテーマから展開していくソロは魅力的なフレーズが次から次へと溢れ出てきます。
ピアノとドラムとベースが徐々に高速に展開し、吉良創太(ds)の息を呑むドラムソロ!!



第二セット
1曲目は、本田竹広作曲の セカンドカントリー (アルバム浄土に収録)
石川隆一(b)のベースのゆったりとしたサウンドで曲は開始して、ピアノがテーマをそっと弾き始め、崇高で透徹したソロを奏でます。
吉良創太(ds)のドラムが静かでいながらスケールが大きなサウンド世界を繰り広げます。
永武幹子(p)の美しいピアノが静謐で深く沈潜する世界を繰り広げました。
2曲目 こちらも本田竹広の作品です。
永武幹子(p)のスインギーなピアノで曲は開始し、リズミカルにコロコロ転がる美しいシングルトーンでピアノがめざましく展開していきます!!
石川隆一(b)の軽快なベースソロ!!
吉良創太(ds)のドラムのブラシがまた美しいアクセントを繰り出します!!

ここで永武幹子(p)が4年前から始めたJ.J.Soulというバンドの本質を語ります。
自分がインスパイアされた本田竹広(p)、富樫雅彦(ds)など偉大な日本人ミュージシャンの作品を積極的に取り上げていくということだそうです。
これまで日本人ジャズに正面から向き合おうとしていた私にとって非常に嬉しい言葉です。
ここ10年ほどの間で、ジャズを聴く上で、本場アメリカと日本人とか、男性と女性とかいう区分けが、私の中では自然に消滅していって、いまではそんな意識がなくなっているのに我ながら変わったなと実感しています。
3曲目は ベースの巨人 鈴木良雄(b)作曲の Kisses of The Wind
勿論、石川隆一(b)のベースを大きくフーチュアした演奏です。
石川隆一(b)の美しい音色のベースソロから曲は開始し、ゆったりしたビートで美しい旋律線を紡ぎ出していきます。
永武幹子(p)のピアノがそっと寄りそい、ベースに美しく絡んでいき、両者の美しいコラボが息を呑む展開となります。
南国の風を思わせる石川隆一(b)の柔らかで自在なベースサウンドが美しい旋律を歌い上げていきます。
永武幹子(p)の美しいピアノソロがこれまた息を呑む展開!!
石川隆一(b)のどこまでもどこまでも深い叙情的なソロが広がっていきます!!
これに絡む美しいピアノソロもしっとり歌います。
4曲目は本田竹広(p)の有名な作品 サラーム・サラーム(平和)
永武幹子(p)のピアノがリズミックなテーマを開始して、ピアノは縦横無尽に疾走して強力なドライブでソロを繰り広げていきます。
吉良創太(ds)のドラムが全力で煽る煽る!!
永武幹子(p)のピアノが硬質で透明感溢れる強靱なサウンドで登り詰め、圧巻のスケールのソロ!!
目を見張るような緊張感に満ちあふれた演奏です!!

聴衆の大歓声に応えて、アンコールはスタンダードナンバー IF I WERE A BELL だったかな
永武幹子(p)のピアノが鐘の音のモチーフを繰り返して曲はハードにスイングして開始します。
吉良創太(ds)の目も覚めるよなドラミングに、石川隆一(b)の厚く鋭いビートのベース!!
永武幹子(p)のピアノが美しい音色で目を見張るように、ころころと転がるシングルトーンで絶妙なスインガーぶりを発揮したソロ!!
聴衆みんなを巻き込む熱いアンコールとなりました!!

あっという間の2ステージですが、J.J.Soulと永武幹子(p)、石川隆一(b)、吉良創太(ds)のトリオサウンドの熱い世界と三者の素晴らしい演奏に圧倒されたライブでした。
また、次も必ず聴きたくなりました!!


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