2019年1月26日土曜日

吉野弘志(b)、守谷美由貴(as)、林頼我(ds)@西荻窪アケタの店

1月25日は、吉野弘志(b)、守谷美由貴(as)、林頼我(ds)@西荻窪アケタの店を聴いてきました。



今回初めて聴く林頼我(ds)は、多分、まだ十代の話題の実力派ドラマーです。
1曲目は、モンゴル民謡 「牧歌」
吉野弘志(b)のアルコのイントロが静謐なメロディーを奏でます。
守谷美由貴(as)のアルトが美しいメロディーを紡ぎ、ソロは次第に深まり高まっていきます。
吉野弘志(b)の美しい音色のベースソロが、深く沈潜するかのように響き、それは草原に吹く強風のように次第に高まります。



林頼我(ds)のドラムが美事なアクセントをつけていきます。

2曲目は、インプロビゼーション
林頼我(ds)のスネアとシンバルが印象的なパルシブなドラムソロで曲が始まり、
吉野弘志(b)の太いベースがラインを刻み、
守谷美由貴(as)のアルトが自在なラインを紡ぎ出します。


ベースとドラムが強力なビートを叩き出し、
守谷美由貴(as)のアルトが息の長いフレーズを次々と繰り出します。激しいブローイングが圧倒的に聴かせます!
林頼我(ds)の目も覚めるような鮮やかなドラムソロ!




3曲目は、セロニアス・モンク作曲 パノニカ
守谷美由貴(as)のアルトがゆったりと渋い音色で歌い上げます。
吉野弘志(b)の硬質で美しい音色のメロディアスなソロ!!
林頼我(ds)の毅然とした印象のドラムソロ!
守谷美由貴(as)の太い音色でじっくり聴かせるフレーズを紡ぎ出すアルトソロ!!



4曲目はエリス・レジーナ作曲 ロマリア
吉野弘志(b)の和声的な展開のベースのイントロで曲は始まり、
守谷美由貴(as)のアルトが美しい旋律線のソロを繰り広げます。
吉野弘志(b)の聴き惚れるような美しいベースソロ!!
林頼我(ds)の光り輝くシンバルの響きが空中に浮遊していきます!




5曲目は、オーネット・コールマン作曲 ラウンド・トリップ
3者がスピード感溢れるテーマを開示し、
守谷美由貴(as)のアルトが鋭いラインを繰り出し飛翔していきます!!
魅力的なソロフレーズが聴かせます!!
林頼我(ds)のパワフルでスピード感溢れるドラムソロに圧倒されます!
吉野弘志(b)の重いサウンドのベースがアブストラクトなラインを繰り広げます。


守谷美由貴(as)のアルトの超速でエネルギー感溢れる縦横無尽なソロ!!


2セット
1曲目は、ダラー・ブランド作曲 マンデラ
アフロリズムのビートに乗って、守谷美由貴(as)のアルトがリズミカルに爽快なラインを繰り広げていきます。
吉野弘志(b)のベースソロがつぎつぎに魅力的なフレーズを繰り出して行きます。
林頼我(ds)の強いビートの効いたドラムソロ!!
ぴんと張ったスネアの乾いた音色と突き刺さるシンバル!!
吉野弘志(b)のベースとのインタープレイが美事でした!!


2曲目は、タッド・ダメロン作曲  ホットハウス
吉野弘志(b)の重く力強いタッチのベースソロから曲は開始し、
おなじみのリフで林頼我(ds)と守谷美由貴(as)が軽やかに入ってきます。
守谷美由貴(as)がほとばしるラインのアルトソロ!!目まぐるしく飛翔し跳躍するラインに圧倒されます。
吉野弘志(b)のベースソロが激しく上下動して息を呑む展開!!


林頼我(ds)の鋭く軽快で鮮やかなブラシのソロ!!


守谷美由貴(as)の息を呑む超速のフレーズ展開から、圧倒的なエンディング!!

3曲目は、スタンダードで Just a Gigolo
守谷美由貴(as)のゆったりしたテンポのアルトがテーマを奏でます。
すぐに吉野弘志(b)の深い音色のたゆたうようなソロが繰り広げます。
守谷美由貴(as)のアルトがじっくりしっとり歌い上げます。



4曲目は、オーネット・コールマン作曲 Congenialty
守谷美由貴(as)の強靱なアルトでテーマは開始し、息を呑むフレーズを繰り出し、超速のアルトが疾走していきます、
吉野弘志(b)の唸るアルコソロ!!
林頼我(ds)の息を呑むパルシブなドラムソロ!!

聴衆の歓呼の声に応えて、アンコール は
吉野弘志(b)作曲の NBABA
吉野弘志(b)のベースのビートの効いたイントロ!
守谷美由貴(as)のアルトがしなやかに上下動する美しいラインを紡ぎ出します。
林頼我(ds)のパワフルなドラムに煽られて圧巻のエンディング!!

あっという間の2ステージでしたが、吉野弘志(b)の美しいベースに、守谷美由貴(as)の圧巻のアルトプレイ、林頼我(ds)の凄絶なドラムを満喫した一夜となりました。


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