2019年2月25日月曜日

辛島文雄TRIBUTE SPECIAL NIGHT。池田 篤(Sax)岡崎好朗(Tp)岡崎正典(Sax)板垣光弘(P)井上陽介(B)奥平真吾(Ds)@新宿ピットイン

2月24日新宿ピットインで辛島文雄さんの命日(三回忌)に
辛島文雄TRIBUTE SPECIAL NIGHT。池田 篤(Sax)岡崎好朗(Tp)岡崎正典(Sax)板垣光弘(P)井上陽介(B)奥平真吾(Ds)
を聴いてきました。


井上陽介(B)と奥平真吾(Ds)は、辛島文雄(p)とのトリオで一時代を築いたリズムセクションです。
私もこの時代の辛島文雄(p)トリオの演奏は一つの頂点だったと思っています。
それに、辛島文雄と長く共演されてきた、池田 篤(Sax)岡崎好朗(Tp)岡崎正典(Sax)の豪華サックス陣が加わります。
そして、ピアノには、辛島文雄に師事していた、今乗りに乗ってる板垣光弘(P)が座ります。
曲目は
1セット
1.MY FAVORITE THINGS(リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞)
2.TONY WILLIAMS(辛島文雄作品)
3.JEANNINE (デューク・ピアソン作品)
4.DETOUR AHEAD(Herb Ellis, Johnny Frigo, and Lou Carter.作品)
5.OPEN THE GATE(辛島文雄作品)

セット間では、ステージにスクリーンが広げられて、辛島文雄さんの在りし日の懐かしく珍しい写真がスライドショーで上映されました。
2セット
1.QUIET MOMET(辛島文雄作品)
2.LIKE BLUES FOR J.D.(ジャック・ディジョネット)(辛島文雄作品)
3.IT MIGHT AS WELL BE SPRING(ロジャース&ハマーシュタインJr作品)
4.HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON(George and Ira Gershwin Song Book 作品)
5.GINGERBREAD BOY(Jimmy Heath作品)
聴衆の熱狂に応えて
アンコールは
ROUND ABOUT MIDNIGHT(Thelonious Monk作品)
ライブはMY FAVORITE THINGSを三管の美しい斉唱で初められました。
奥平真吾(ds)のスネアの張り詰めた切れ味と空間を切り裂くシンバルワークに圧倒されるドラミング!!
井上陽介(b)の太い音色でグルーブ感溢れるリズムを刻み、縦横無尽に歌うベース!
板垣光弘(p)の小気味よくころころ転がるシングルトーンから次第に音楽が拡大し、輝きに満ちてダイナミックなサウンドを表すピアニズム!
池田篤(as)のいぶし銀の音色で、次から次へと繰り広げられる美しいラインに圧倒されます。
岡崎正典(ts)の確信に満ちたテナーサウンド。朗朗と歌い上げるかと思うと目もくらむようなフレーズを繰り出してきます。
岡崎好朗(tp)の輝かしい音色でリズミカルに歌い、時にダイナミックなアタックで強烈なラインを刻むトランペット!!
それぞれのミュージシャンの辛島文雄さんへの深い思いが伝わるような演奏でした。
板垣光弘(p)のピアノソロの場面では、奥平真吾(ds)の強力なドラミングと井上陽介(b)のグルーブ感溢れるベースに反応してダイナミックで華麗なフレーズを繰り出す様子は、ふっと往年の辛島文雄トリオを思い起こさせられました。
池田 篤(Sax)岡崎好朗(Tp)岡崎正典(Sax)の三管の美しいユニゾンとハーモニーに聴きいり、それぞれの火の出るようなソロに魅入られました。そこに奥平真吾(ds)の強烈なドラミングが煽りに煽ります。
この新宿ピットインの空間に辛島文雄さんがいらっしゃるような熱気をミュージシャン、観客とも感じたような演奏でした。
あっという間の2ステージでしたが、最高のリズムセクションと豪華フロント陣の圧巻の演奏に堪能したライブでした。

守屋純子オーケストラ2019年定期公演”20YEARS OF GRATITUDE"@渋谷さくらホール

2019年2月19日、守屋純子オーケストラ2019年定期公演”20YEARS OF GRATITUDE"@渋谷さくらホールを聴いてきました。


”20YEARS OF GRATITUDE"
守屋純子オーケストラの20周年を記念するコンサートになりました。
メンバーは、
ピアノ・作曲・アレンジ:守屋純子
トランペット:佐久間勲、木幡光邦、奥村晶、岡崎好朗
トロンボーン:佐野 聡、佐藤春樹、東條あづさ、山城純子(b-tb)
サックス:近藤和彦(as)、緑川英徳(as)、岡崎正典(ts)、吉本章紘(ts)、岩持芳宏(bs)
ベース:中村健吾
ドラムス:広瀬潤次
パーカッション:岡部洋一(perc)


コンサートの第1部は、
1.MONKEYS IN WITHERED TREE 枯木猿猴図 (守屋純子作品)
明るいリズムのユーモラスな感じの曲で緑川英徳(as)と佐野 聡(tb)の流麗なソロ!
2.DEPARUTRE(守屋純子作品)
木幡光邦(tp)の力強くストレートなソロ!!
オーケストラのハーモニーが会場に美しく響きます。
3.HYMN TO FREEDOM(自由への賛歌)オスカー・ピーターソン作品
 昨年亡くなったピアノの巨匠佐山雅弘氏への追悼を込めて、長い沈黙の後、心を込めて守屋純子が美しいピアノソロ!!
 メドレー
DEAR OSCAR (守屋純子作品 )
オスカー・ピーターソンへ捧げた楽しくかっこいいいテーマの作品。
緑川英徳(as)、岡崎正典(ts)、奥村晶(tp)のグルーヴィーなソロ!!
4. PINE TREE 松林図屏風 (守屋純子作品)
長谷川等伯の代表作「松林図屏風」にインスパイアされた作品
誰もが知っている日本絵画史上最高作の一つです。
守屋純子の作品は、ホーンセクションのコラールような響きから始まり、じっくりと静かな風景をオーケストラで描ききります。
近藤和彦(as)のじっくり歌い上げるアルトソロ!!
5.THREE & FOUR(守屋純子作品 )
ピアノトリオで録音されてきた曲を初めてオーケストラで取り上げた曲です。
佐藤春樹(tb)のじっくり聴かせるソロ、吉本章紘(ts)のめざましいラインを描くソロ!!
岡部洋一(perc)のパーカッションが印象的です。
第2部
1.MY BLUE HEAVEN 私の青空(JEROME KERN作品)
ピアノトリオ+パーカションのリズムセクションのみで演奏されました。
中村健吾(b)のブルージーなリフから開始し、守屋純子の美しいソロ、中村健吾の力感あふれてはずむようなベースソロ!!
2.ALL THE THINGS YOU ARRE(WALTER DONALDASON作品)
斬新なアレンジで原曲のイメージを一新しました。
3.BLES 3+2(守屋純子作品 ) 新曲
3+3+2という拍子のブルージーな作品です。
奥村晶(tp)の輝かしい音色で繰り広げるソロ!!
佐野聡(tb)のブルージーなトロンボーンソロ!!
4.A NEW DIMENNSION (守屋純子作品 ) 新曲
岡部洋一(perc)の幽玄な感じのパーカッションの響きから曲は開始し、ゆったりしたテンポでいかにも守屋純子作品らしいクールビューティーなテーマを奏でます。
岩持芳宏(bs)の美しいラインのソロ!
岡崎好朗(tp)のこちらも美に溢れたラインのトランペットソロ!
5. TRANE’S MODE (守屋純子作品 )
JOHN COLTRANEのインパルス初期から中期の激情的でありながら美しいサウンドがイメージされる傑作曲。
中村健吾の力感溢れ、じっくり聴かせるベースソロで曲は開始します。続いてアンサンブルがコルトレーンサウンドをイメージさせるサウンドをくり広げ、岡崎正典(ts)と岡崎好朗(tp)の岡崎ブラザースが美しく心に響くようなソロを奏でました。
アンコール
砂山(中山晋平作品)
守屋純子の叙情的なアレンジが美しい!!
コラールのような響きが印象的な演奏でした。

あっという間の2ステージのコンサートでしたが、守屋純子の作曲、アレンジ、オーケストラリーダー、ピアニストとしての才能の凄さに納得し、美しいハーモニーを聴かせた素晴らしいオーケストラサウンドとスタープレイヤー達による手に汗握るソロの数々に圧倒された一夜となりました。

2019年2月17日日曜日

小島のり子(fl)カルテットWith 坂野尚子(fl)、竹内亜里沙(p)、小林航太郎(b)@渋谷KOKO

2月16日は、小島のり子(fl)カルテット、坂野尚子(fl)、竹内亜里沙(p)、小林航太郎(b)@渋谷KOKOを聴いてきました。



小島のり子(fl)と坂野尚子(fl)の師弟コンビの2フルートグループはほぼ1年ぶりです。

二本のフルートのハーモニーが絶妙でした。
小島のり子、坂野尚子のソロもそれぞれの個性の違いを際立つ素晴らしい演奏でした。
竹内亜里沙(p)の良く歌うピアノ!
小林航太郎(b)の太く弾むベース!




ステージは、
1.I love you スターダード曲で
2本のフルートのハーモニーの気持ちよさ!!
2.ジョホールバルの黒豹 小島のり子のオリジナル曲
ここでの小島のり子(fl)のじっくりと歌い上げるフルートソロが素晴らしい!



3.Snow Notes / 雪譜 小島のり子のオリジナル曲
小島のり子(fl)の流麗に歌い上げるソロライン!!
坂野尚子(fl)のリリカルな展開のフレーズ!!




竹内亜里沙(p)のよく歌うピアノソロ!!
小林航太郎(b)の太い音色で良くはずむラインが美しいベースソロ!!
3.The Nearness Of You
小島のり子(fl)がテーマを美しく奏で、坂野尚子(fl)が美事なハーモニーをつけていきます。
二本のフルートのハーモニーに息を呑みます。
坂野尚子(fl)のフル-トソロがしっとりと歌い上げます。
竹内亜里沙(p)がじっくり聴かせるピアノソロ!



小島のり子(fl)の淀みなく流れ出る美しいフルートソロ!!
4.Ladybird タッド・ダメロン作品
このセット最大の聞きものでした。
ベースが印象的なラインを刻み
フルートがかっこよくテーマを奏で、
小林航太郎(b)のグルーブ感溢れるベースソロを聴かせます。



小島のり子(fl)がこれぞハードバップという粋なフレーズを次々に繰り出します。
そのめざましい展開に圧倒されます。
坂野尚子(fl)のフルートソロは滑らかなフレージングで開始し、徐々にヒートアップして、
時に強いアタックも絡めて跳躍していきます。
竹内亜里沙(p)の勢いよく転がすバップソロも聴かせます。
二本のフルートのリフにベースのアタックがかっこよく決まる小島のり子(fl)のアレンジが素晴らしい。
2セット
1.Take The Coltrane
二本のフルートのみでテーマを美しく開始し、ピアノとベースが寄りそうように入っていきます。
坂野尚子(fl)のリリカルで意表をつくラインも見せるソロ!!
小島のり子(fl)の変幻自在なラインで美しく構築していくフルートソロ!
2.So Many Stars
坂野尚子(fl)のフルートをフィーチュアして、
竹内亜里沙(p)の美しいイントロから、
坂野尚子(fl)の淀みなく美しいメロディーを紡いでいくフルートソロ!!
竹内亜里沙(p)の美しいピアノソロが聴かせます。
3.Joy Spring Clifford Brown 作品
結構な難曲です。
ここで小島のり子(fl)が使用するヴィンテージ楽器のフルートについて説明して、
坂野尚子(fl)のヘインズが情緒がある鳴り方で、
小島のり子(fl)のパウエルが男性的な力感ある鳴り方だそうです。
素人には、全く区別がつきません。それよりも演奏者の個性の大きな違いを感じます。
小島のり子(fl)のフルートをフィーチュアして、
リズミカルに曲は開始して、
小島のり子(fl)のめざましく躍動感のあるラインのソロ!!



竹内亜里沙(p)の乗りのいいリズムのピアノソロ!!
小林航太郎(b)の良くはずむラインが素晴らしいベースソロ!!
4.What Are You Doing The Rest Of Your Life 先日亡くなったミッシェル・ルグランの傑作です。
坂野尚子(fl)がアルトフルートに持ち替えて、
深い音色で美しいテーマを吹き上げ、



小島のり子(fl)のフルートがしっとりとしたハーモニーを奏でます。
坂野尚子(fl)のアルトフルートがじっくり美しい音色で歌い上げます。
小島のり子(fl)のフルートが可憐なフレーズでソロを開始し、次第に表現が深まり自在にフレーズを展開しヒートアップしていきます。
竹内亜里沙(p)の一音一音慈しむような美しいピアノソロ
5.Hi fly  ランディ・ウエストン作品
独特のリズムのテーマから
小島のり子(fl)の縦横無尽に飛翔しめざましく展開していくフルートソロ!!
坂野尚子(fl)のじわじわとフレーズを大きく展開していき、次第に熱をおびてアタックを効かせて飛翔するフルートソロ!!
竹内亜里沙(p)の美事なリフを積み重ねていき大きく展開するソロ!
小林航太郎(b)のバンドを支える太く強い音色でグルーブするベースラインが印象的です。




アンコールは
Greensleeves
二本のフルートのハーモニーの美しさが圧巻の演奏でした。
小島のり子(fl)の強いアタックも効かせてじっくり歌い上げるソロ!!
坂野尚子(fl)の美しいラインを紡いでいくソロ!!
竹内亜里沙(p)のじっくりピアノを鳴らして聴かせる美しいフレーズ!!



あっという間の2ステージでした。
小島のり子(fl)と坂野尚子(fl)の二本のフルートの絡みと美しいハーモニー!!
竹内亜里沙(p)の躍動するピアノと小林航太郎(b)の力感溢れるベースワークに圧倒された一夜となりました。

2019年2月14日木曜日

村田千紘(tp)DUO with 北島佳乃子(pf)@淡路町 シルナージュ


2月13日は、村田千紘(tp)DUO with 北島佳乃子(pf)@淡路町 シルナージュ を聴いてきました。


スタンダード中心の選曲で
On a Slow Boat to China
Like Someone in Love
The Nearness of You
If I Were A Bell
2セット
Time After Time
Someday My Prince Will Come
For Heaven's Sake
Solar
アンコールは
Falling in Love with Love


村田千紘(tp)のトランペットの深い歌心あふれるバラードや、カッコイイフレーズを連発するソロにうなりました。


The Nearness of Youなどで、目の前で聴くフリューゲルホーンの太くて厚みのとんだ柔和の音も素晴らしい。


北島佳乃子(pf)の美しいラインを紡ぐピアノ。
ときにクリスタルのように透明で清らかなライン!!
そして、ファンキーなリフを交えての息を呑む熱さのプレイ!!





楽しい2ステージを聴いて、ほっこりした気持で大満足でした。


2019年2月12日火曜日

岡 淳(ts)セッション with 宮之上貴昭(g)、俵山昌之(b)、奥平真吾(ds)@町田Nica’s


2月9日は、岡 淳(ts)セッション with 宮之上貴昭(g)、俵山昌之(b)、奥平真吾(ds)@町田Nica’sを聴いてきました。



1曲目は、ハンク・モブレイ作品の ソールステーション
岡 淳 (ts)のグルーブ感溢れる滑らかなテナーソロは次第に熱く展開し激しいブロウ!!



宮之上貴昭(g)の頭からカッコイイフレーズ連発の熱いソロ!!
岡 淳 (ts)と宮之上貴昭(g)の相互に触発し反応し合う掛け合いが聴かせます。
2曲目は、冬にちなんだ曲で、The Modern Jazz Quartet のSkating in Central Park
岡 淳 (ts)の御尊父の愛聴された曲だそうです。
宮之上貴昭(g)の静かなイントロから、
岡 淳 (ts)のフルートが美しいテーマメロディーを奏で、流麗に美しいメロディーのソロを吹き、最後はソウルフルに歌い上げます。
奥平真吾(ds)のブラシワークの繊細な美しさ!!
宮之上貴昭(g)のギターも美しいフレーズを連発します!!


俵山昌之(b)のメースソロが美しいラインを刻んでいきます。
3曲目は、The Shadow Of Your Smile
宮之上貴昭(g)のギターはアップテンポで曲を開始し、
岡 淳 (ts)のテナーがスムースなラインでソロを進め伸びやかな展開で音楽を深め、圧巻のブロウ!!
奥平真吾(ds)の切れ味鋭いスネアショットに飛び散るシンバルサウンドが曲を引っ張ります!
宮之上貴昭(g)のギターがグルービーなラインをはじき、オクターブ奏法に、目を見張るようなコードワークにうきうきして聴きいります。
これに奥平真吾(ds)の小気味よいビートが絡んで曲はヒートアップ!!
4曲目は、バラードで、Teach Me Tonight
岡 淳 (ts)はソフトに曲に入り、太い音色でしっとりと歌い上げるテナーソロ!!
宮之上貴昭(g)のじっくり歌い上げるギターソロ!!
俵山昌之(b)の太い音色の流麗なベースソロ!!



岡 淳 (ts)のテナーに絡む宮之上貴昭(g)のギターコードが心地良い!!
5曲目は、クリフォード・ブラウンの作品で、Daahoud
岡 淳 (ts)のテナーがアップテンポで曲を開始し、クリアーなテナーサウンドで,これぞハードバップというめくるめくラインのソロを聴かせます!!
奥平真吾(ds)のでドラムが重量感あふれ小気味よいタイミングで煽る煽る!!
宮之上貴昭(g)の親指と弦の間に火花が飛ぶような燃えるギターソロ!!カッコイイフレーズを連発します!!目を見張るコードワーク!!
外の寒さを吹き飛ばすような熱いソロの応酬です。
奥平真吾(ds)のドラムと、岡 淳 (ts)のテナー、宮之上貴昭(g)のギターの三者の秘技を尽くした凄絶な四小節交換!
そして奥平真吾(ds)のスネアのすさまじいパワーとはじけ飛ぶシンバルサウンドが圧巻のドラムソロ!!



2セット目は、
トロンボーンの志賀 聡美がシットインしてくれました。
1曲目は、Beautiful Love
宮之上貴昭(g)のギターの軽快なイントロに乗って、
志賀 聡美が歌心あふれるトロンボーンソロをじっくり聴かせます!



岡 淳 (ts)の時にユーモラスなリフもまじえて、淀みなくあふれ出る美しいフレージングのソロ!!
宮之上貴昭(g)のこれまた、素晴らしいフレーズをつぎつぎに繰り出すギターソロ!!
俵山昌之(b)のはずむようなラインのベースソロが聴かせます!!

2曲目は、Thelonius Monk作品で、Blue Monk
岡 淳 (ts)のフルートがアップテンポに曲を開始し、アーティキュレーションの美しいめざましいラインのソロ!!
フルートと声で音を同時に出してソロはヒートアップして超速フレーズを展開!!



志賀 聡美のトロンボーンが歯切れよりリズムでラインを紡いでいきます!!
宮之上貴昭(g)の乗りに乗ったラインの熱いギターソロ!!
奥平真吾(ds)の歌心あふれる美事なドラムソロに圧倒されます!!
3曲目は、岡 淳 (ts)のオリジナル曲で、ピグミーソング
単音を繰り返すユニークなテーマ開示から、
奥平真吾(ds)のアフロリズムが曲を先導し、
岡 淳 (ts)が美しいテーマを吹き、ストレートに熱いラインのソロを繰り広げます!!
宮之上貴昭(g)の目を見張るラインの圧巻の(g)ギターソロ!!
奥平真吾(ds)のシンバルがあおりに煽ります。
岡 淳 (ts)のテナーと奥平真吾(ds)のドラムの互いに反応する絡みが凄い!!



4曲目は、バラードで、Darn That Dream
宮之上貴昭(g)のしっとりしたギターのイントロ、
岡 淳 (ts)の太い音色のテナーが深い呼吸でじっくり歌い上げます。
宮之上貴昭(g)のブルージーでじっくり聴かせるギターソロ!!



カデンッアでの凄絶にテナーを歌い上げる岡 淳 (ts)の絶唱!!
ラストナンバーは、岡 淳 (ts)のオリジナルでおなじみの、パンチパーマちりちり
ユーモラスなコーラスで開始し,聴衆みんなをコーラスで巻き込み、
一挙に場内は熱く盛り上がり、岡 淳 (ts)のテナーがすさまじいパワーでソロラインを展開していきます。
奥平真吾(ds)の飛び跳ねるようなビートを刻むドラミングがすさまじい!!
宮之上貴昭(g)のビートの効いたブルージーなラインのソロ!!
俵山昌之(b)のこちらも飛び跳ねるようなビートのソロ!!
そして、奥平真吾(ds)のスピード感溢れ、パワフルに決めまくる圧巻のドラムソロ!!
聴衆の歓呼の声に応えてアンコールは、Have you met Miss Jones ?
宮之上貴昭(g)のカッコイイイントロに乗って、
志賀 聡美のトロンボーンが軽快なリズムで美しいメロディーを歌い上げて行きます!
岡 淳 (ts)のテナーが次々に美しいフレーズを繰り出して行きます!!
宮之上貴昭(g)のシングルトーンの小気味よい美しいフレーズに、オクターブ奏法も繰り出し、圧倒的なコードワークで決めていきます。
岡 淳 (ts)のテナーと志賀 聡美のいトロンボーンの掛け合いもめくるめく展開で聴かせました。



あっという間の2ステージでしたが、
岡 淳(ts)、宮之上貴昭(g)、俵山昌之(b)、奥平真吾(ds)というスーパーグループの外の雪をも溶かす熱い演奏に圧倒された一夜となりました。

守谷美由貴TRIO 守谷美由貴(As)永武幹子(P)今泉総之輔(Ds)@新宿ピットイン

2月8日守谷美由貴TRIO 守谷美由貴(As)永武幹子(P)今泉総之輔(Ds)@新宿ピットインを聴いてきました。



1曲目は、山下洋輔(p)トリオの演奏で有名な森山威男作曲のクレイ
守谷美由貴(as)のいきなり俊敏にはじけるアルトサックス!
永武幹子(p)の左手のアクセントを繰り返しながら次第に強く展開し、両手で全開のパワーを見せるピアノソロ!!
今泉総之輔(ds)の曲を支え、アルトとピアノに反応し炸裂するドラム!

2曲目は、守谷美由貴(as)のオリジナルから
Scorching Rock
ミディアムテンポで永武幹子(p)のピアノが左手でビートを刻み、
守谷美由貴(as)のアルトが印象的なテーマを開始し、徐々にフレーズは高まり、上り詰めていきます。
今泉総之輔(ds)のドラムの一撃に永武幹子(p)の打鍵が触発し合い、三者一丸となってクライマックスになだれ込んでいきます。

3曲目は、オーネット・コールマン演奏で有名なMary Hartman,Mary Hartman(Sanger D. Shafer)
守谷美由貴(as)のじっくり、しっとり歌い上げるテーマから、深く切なく歌い上げるアルトソロ!!
永武幹子(p)のみずみずしいメロディーが溢れ出るピアノソロ!!

4曲目は、守谷美由貴(as)オリジナルのTUCK BOX
守谷美由貴(as)のリズミカルなアルトのリフからテーマを開始し、
永武幹子(p)のピアノと絡み合いながら、
守谷美由貴(as)のアルトはカッコイイフレーズを次々に繰り出して行きます!!
永武幹子(p)のピアノはリズミックなアプローチでソロを開始し、
さざなみが徐々に広がり巨大な渦巻きにひろがるように大きな音楽を構築していきます。

2セット目は
1曲目は山下洋輔(p)のトリオの作品から、ミナのセカンドテーマ
守谷美由貴(as)のソプラノサックスのストレートなテーマ開始から、曲はじわじわと展開し、息を呑む展開に突入します。
永武幹子(p)のピアノがアブストラクトな開始から次第に深い情念の音楽を紡ぎ出し
今泉総之輔(ds)のドラムが絶え間ないエナジーを繰り出して行きます。
永武幹子(p)のピアノが凄絶なまでのフルサウンドで自在に駆け巡ります!!
守谷美由貴(as)の手に汗握る壮絶なソプラノ演奏は目を見張りました!!

2曲目は、佐藤 勝作品の 用心棒のテーマ

3曲目は、守谷美由貴(as)オリジナルのむかしむかし
守谷美由貴(as)の故郷の冬の北風の吹きすさぶせつない光景をイメージした曲だそうです。
永武幹子(p)の印象的なピアノのイントロから
守谷美由貴(as)のゆったりしたアルトが心に染みいるようなテーマを奏で、
静謐に沈潜するかのような深い呼吸のアルトソロが素晴らしい!!
永武幹子(p)の寒風のなかで、たたずむかのように歌うリリシズム!!
今泉総之輔(ds)のメロディアスなブラッシング!!

ラストナンバーは、山下洋輔(p)トリオの作品でキアズマ
守谷美由貴(as)のアルトが鋭い切れ味と圧倒的な表現力を見せて走り抜きます!!
永武幹子(p)の強靱なタッチのピアノが両手をフルに使った凄絶な打鍵の嵐から生み出す巨大な音空間!!
今泉総之輔(ds)のすさまじいスネアの切れ味と炸裂するシンバルのドラムソロ!!
守谷美由貴(as)の超速に飛翔し自在に駆け巡る強烈なアルトソロ!!
三者が一体となって高揚した強烈なエンディングに参りました。

 聴衆の歓呼に応えて
アンコールは板橋文男(p)作品の For You

あっという間の2ステージでしたが、バラエティに富んだ構成で、守谷美由貴(as)、永武幹子(p)、今泉総之輔(ds)の三者の魅力を満喫したライブとなりました。

2019年2月3日日曜日

林栄一(as)、纐纈雅代(as)、永武幹子(p)@中野 Sweet Rain

2月2日は林栄一(as)、纐纈雅代(as)、永武幹子(p)@中野 Sweet Rainを聴いてきました。



1曲目は LOST IN THE STRAS
スローテンポで林栄一(as)がテーマを始め、纐纈雅代(as)が美しい音色で引き継ぎ、曲は開始します。
林栄一(as)の深い音色の美しいソロ!
纐纈雅代(as)の硬質な輝きに満ちたアルトソロ!
永武幹子(p)の懐の深い味わいのピアノソロ!!
2アルトの絡みの素晴らしさ!
林栄一(as)の息の呑むカデンツァ!!


2曲目は林栄一(as)のオリジナル曲 SKY MIRROR
冬の北海道の空をイメージしたそうです。
ちょっと、ECMサウンドをイメージさせるようなようなテーマ!
2本のアルトは静かにフラジオを駆使してアブストラクトな開始!!
遠くを眺めるような林栄一(as)のテーマ開始
纐纈雅代(as)の不思議なハーモニー感のアルトの絡み!
林栄一(as)の柔らかく強力な音のソロが静かに展開し、次第にソロは熱くなっていきます。
纐纈雅代(as)の透明で硬質な音色のアルトが絶妙なラインを紡いでいきます!!
永武幹子(p)のピアノは音楽の背景を描いていき、緊張感をはらみながら、強烈に高めるソロを展開します。
3曲目は、WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
林栄一(as)と纐纈雅代(as)の2アルトが頭から全開でテーマを開始し、
永武幹子(p)のドライブするピアノのリズムに乗って、林栄一(as)が強烈にグルーブするアルトソロ!
自由自在に吹きまくる林ワールドの展開!!
纐纈雅代(as)が軽快にドライブしてソロを開始し、次第に熱くなり激しくブローイングします!!
永武幹子(p)の強力にドライブするピアノが、次第に熱く展開する圧巻のソロ!!



林栄一(as)と纐纈雅代(as)のアルトバトルが火を噴くような展開に息を呑みました!!
4曲目は、永武幹子(p)のオリジナルで、LOST FOLK SONG
「戦いを終えた戦士が、モンゴルの高原に帰ってきて、誰もいない荒涼とした大地を眺めてたちすくむ」というイメージの曲だそうです。
永武幹子(p)のピアノが静謐なテーマを奏でて、林栄一(as)と纐纈雅代(as)の2本のアルトが交互に美しいテーマを斉唱します。
纐纈雅代(as)の深い響きのソロは、次第に高まり激情的なサウンドを放っていきます!


林栄一(as)のアルトは、時折強烈な高域を絡めて、美しいラインのフレーズを展開します。
纐纈雅代(as)の息の長い沈潜する表情のアルトソロが美しい!
美しい響きの印象的な曲です。
第二セットは
1曲目は、エリックドルフィー作品の SERENA
2本のアルトで印象的なテーマ開始!
纐纈雅代(as)の鋭いラインで跳躍する美事なアルトソロ!!
林栄一(as)のアルトは、熱く強い音色で、変幻自在なフレーズを次々と繰り出し聴くものを圧倒します!!



永武幹子(p)の内に秘めた情熱を表出する
圧倒的なピアノソロ!!
2曲目は、アントニオ・カルロス・ジョビンの CORCOVADO/QUIET NIGHTS OF QUIET STARS
永武幹子(p)のピアノが軽やかなボサリズムで曲を開始し、
林栄一(as)と纐纈雅代(as)が交互に美しいテーマを奏で、
林栄一(as)の美しいラインのソロが聴かせます!
纐纈雅代(as)のノーブルなソロ!!
永武幹子(p)の美しいラインのきらめくピアノソロ!!
3曲目は、MEMORIES OF YOU
林栄一(as)のじっくり聴かせる美しいテーマ!
纐纈雅代(as)の歌いまくるアルトは次第に激情的な高まりに!!
林栄一(as)の独特のラインの美しいアルトソロ!!
永武幹子(p)の深い呼吸のうたに溢れた美しいピアノソロ!!
ラストナンバーは、林栄一(as)作品で、渋さでもおなじみの NAADAM
林栄一(as)と纐纈雅代(as)のアルトの斉唱から、
林栄一(as)の熱いテーマ開始に、纐纈雅代(as)が倍音で自在なオブリガードをつけます。
永武幹子(p)の強力にリズミックなビートのピアノ!!
林栄一(as)のアルトが自由自在に跳躍していく圧巻のソロ!!
林栄一(as)と永武幹子(p)が演奏を止め、纐纈雅代(as)のソロ!!
緊張感がたかまり強烈にエモーショナルなラインが変幻自在に飛翔する息を呑むソロ!!



永武幹子(p)の強力なビートから次第に情念が深まるエモーショナルなラインの圧倒的なソロ!!
林栄一(as)と纐纈雅代(as)の激しいインプロの応酬に圧倒され、大興奮の圧巻のエンディング!!
満員の聴衆の歓呼の声に応えて、
アンコールは、NOW’S THE TIME
林栄一(as)の目もくらむようなバップソロ展開!!
纐纈雅代(as)の輝かしい音色のめざましいラインのソロ!!
永武幹子(p)のグルーブして、目を見張るようなラインのピアノソロ!!
三者の秘技を尽くして相互に反応し合あう四小節交換に圧倒されました。



初めて聴く、林栄一(as)、纐纈雅代(as)、永武幹子(p)の組み合わせのライブでしたが、凄絶なアルトプレイの応酬と、永武幹子(p)の幅広い対応力とめざましい演奏に圧倒された一夜となりました。