2018年1月25日木曜日

小島のり子(fl)vs坂野尚子(fl)@池袋モンゴメリーランド


2018年1月24日、池袋モンゴメリーランドで小島のり子(fl)坂野尚子(fl)塩川俊彦(gt) 安東昇(b) の2フルートライブを聴いてきました。



ファーストセットは
 Let's Cool One Thelonious Monk作曲
Greensleeves 小島のり子(fl)のアレンジが素晴らしい
In The Wee Small Hours Of The Morning 坂野尚子がアルトフルートを美しく奏でます。



All the things you are 塩川俊彦(gt) をフーチュアし、素晴らしいギターソロから2管のアンサンブルが繰り広げられます。



セカンドセットは
Luiza   Antonio Carlos Jobim作曲 坂野尚子の深い音色のアルトフルートをフーチュア
安東昇(b)のうなり声をあげた魂のこもったベースソロが印象的でした。




Sweet Love Of Mine Woody Shaw 作曲
Have you met Miss Jones ? 小島のり子(fl)をフーチュア



黒いオルフェ
Lady Bird  Tadd Dameron作曲
聴衆の声に応えて、アンコールは
Take The Coltrane
塩川俊彦(gt) のブルース解釈が素晴らしい。



小島のり子(fl)と坂野尚子(fl)の都内初の師弟共演です。
小島のり子(fl)のアレンジの良さでしょうか、アンアサンブルが素晴らしい。
小島のり子(fl)と坂野尚子(fl)のハーモニーの美しさ!




小島のり子(fl)の緊張感にみちた美しいソロ、アップテンポな曲での圧倒的なアタックとスピード感溢れるソロに唸らされます。

坂野尚子(fl)の繊細で透明なソロと鋭くひらめく強烈なソロに目を見張りました。
塩川俊彦(gt) の硬質な美感のソロや目を見張るコードワーク!



安東昇(b)の重厚で推進力溢れるベースワークがしっかりとフロントを支え、美しいベースソロに唸らされました。
フルート2管とは思えない多様な表現をすっかり満喫した一夜になりました。

2018年1月13日土曜日

高橋徹(ds)トリオwith 岡崎正典(ts)、中村健吾(b)@渋谷KOKO

2018年1月12日、高橋徹(ds)トリオwith 岡崎正典(ts)、中村健吾(b)@渋谷KOKOを聴いてきました。


3人の名手による最小限の編成ですが、じっくり名人芸を味わうのには最適な環境でした。


高橋徹(ds)のセンス溢れるドラミング、

岡崎正典(ts)の自信溢れるテナープレイ、


斯界を代表するベーシスト中村健吾(b)の圧巻のリズムと唸るソロを堪能しました。
演奏曲目は、ソニー・ロリンズのナンバーを中心に繰り広げられました。


トリオ編成でソニー・ロリンズのナンバーを演奏するというのはかなりチャレンジングなステージです。



岡崎正典(ts)は、ソニー・ロリンズへの深いリスペクトとともに、緩急自在の素晴らしいソロを繰り広げます。


リーダーの高橋徹(ds)のバッキングにソロにと、いつもながらの硬軟織り交ぜ、びしっと決まる安定した演奏。


中村健吾(b)のぐんぐん音楽を推進させるベースプレイ。
そしてどの曲でも目の覚めるようなソロを繰り広げて思わず唸らされます。

1ステージのナンバーは
Song for Leslie
I'll Remember April
Strode Rode(ソニー・ロリンズ作)
Ask Me Now(セロニアス・モンク作)
The Bridge (ソニー・ロリンズ作)





2ステージは
On green dolphin street
Recordame (Remember Me) (ジョー・ヘンダーソン作)   
The Freedom Suite(ソニー・ロリンズ作)
ソニー・ロリンズの大作であるThe Freedom Suitを取り上げたのは驚きでした。
これが、極めつきの演奏で、圧倒的な高橋徹(ds)のドラムに、中村健吾(b)の強力なベースラインにのって、岡崎正典(ts)の突き抜けたテナー演奏の豪快さ!!
これがトリオの演奏かと思わせられるプレイに圧倒された一夜でした。
また、このグループの演奏を聴きたいと痛感しました。