2010年12月27日月曜日

マイクル・コナリーの『死角〈オーバールック〉』

マイクル・コナリー (文庫 - Dec 15, 2010) の ハリー・ボッシュシリーズ最新作『死角〈オーバールック〉』 読書中。恐ろしいことが主題。こういう事がハードボイルド小説に出てくると、連続殺人者ものどかに見える。
今回もボッシュは、ジャズを聴いている。フランク・モーガン、ロン・カーターが登場。ベーシストの方は日本からの輸入盤!
マイケル・コナリーのハリー・ボッシュシリーズ最新作「死角」読了。またも強大な組織と戦う羽目に。なんていう緊迫感。ドキドキ、ハラハラ。24 シリーズの様だな。聞けば新聞連載を元にしてるとのこと。珍しく一冊で完結してる事もあって圧倒的なスピード感。慌しい年末には最適なハードボイルド!

追記、今日書店で、マイケル・コナリーのエコーパークが、一番目立つ展示!インポケット?の年間一位獲得か。納得の一位です。

今日買った本。「大本営参謀は戦後何と戦ったのか」有馬哲夫著作、 新潮新書。有馬先生のCIA文書等を駆使した戦後史研究シリーズは、政治家から、軍閥へ向かった。戦後史を読み解くと現在の外交、防衛、国際関係、政治家の問題が見えてくる。

2010年12月12日日曜日

「百発百中」司城志朗著&矢作俊彦著

「百発百中」狼は走れ豚は食え、人は昼から夢を見ろ
[ 著者 ]
司城志朗 矢作俊彦
角川書店
アマゾンより [ 内容 ]八ヶ岳の南東に広がる高原を縦断する単線鉄道のマイアミ駅—もともとは舞網と書いていたこの駅のあたり、バブルの頃に街ぐるみで観光地としての開発を進めたが、いまでは面影もなくゴーストタウンの如くといった様。橘秀次郎と大槻政太郎の二人が、友人の遺言のために訪れようとしている、ネクストワールドと名付けられたゴルフ場と温泉付きの老人ホームもいまや経営者が逃げ銀行管理になってしまっていた。遺品を渡したらとっととその場を去るつもりだった二人は行きがかり上しばらくホームを手伝うことになるが、見えてきたのはレジャー開発企業の土地再開発の計画だった…〜〜

司城志朗&矢作俊彦、名コンビの新作!!
傑作!
俺たちは天使じゃないを想起させられる。
無縁社会を取り上げて、コミカルでアイロニー漂う世界。
読書途中で、ああ、ドートマンダーの世界だと気がつきます。
ドナルド・E・ウエストレイクへの見事なオマージュ。
ハードボイルドに年齢は無し!楽しくてやがて哀しきラストなかな。