2010年12月27日月曜日

マイクル・コナリーの『死角〈オーバールック〉』

マイクル・コナリー (文庫 - Dec 15, 2010) の ハリー・ボッシュシリーズ最新作『死角〈オーバールック〉』 読書中。恐ろしいことが主題。こういう事がハードボイルド小説に出てくると、連続殺人者ものどかに見える。
今回もボッシュは、ジャズを聴いている。フランク・モーガン、ロン・カーターが登場。ベーシストの方は日本からの輸入盤!
マイケル・コナリーのハリー・ボッシュシリーズ最新作「死角」読了。またも強大な組織と戦う羽目に。なんていう緊迫感。ドキドキ、ハラハラ。24 シリーズの様だな。聞けば新聞連載を元にしてるとのこと。珍しく一冊で完結してる事もあって圧倒的なスピード感。慌しい年末には最適なハードボイルド!

追記、今日書店で、マイケル・コナリーのエコーパークが、一番目立つ展示!インポケット?の年間一位獲得か。納得の一位です。

今日買った本。「大本営参謀は戦後何と戦ったのか」有馬哲夫著作、 新潮新書。有馬先生のCIA文書等を駆使した戦後史研究シリーズは、政治家から、軍閥へ向かった。戦後史を読み解くと現在の外交、防衛、国際関係、政治家の問題が見えてくる。

2010年12月12日日曜日

「百発百中」司城志朗著&矢作俊彦著

「百発百中」狼は走れ豚は食え、人は昼から夢を見ろ
[ 著者 ]
司城志朗 矢作俊彦
角川書店
アマゾンより [ 内容 ]八ヶ岳の南東に広がる高原を縦断する単線鉄道のマイアミ駅—もともとは舞網と書いていたこの駅のあたり、バブルの頃に街ぐるみで観光地としての開発を進めたが、いまでは面影もなくゴーストタウンの如くといった様。橘秀次郎と大槻政太郎の二人が、友人の遺言のために訪れようとしている、ネクストワールドと名付けられたゴルフ場と温泉付きの老人ホームもいまや経営者が逃げ銀行管理になってしまっていた。遺品を渡したらとっととその場を去るつもりだった二人は行きがかり上しばらくホームを手伝うことになるが、見えてきたのはレジャー開発企業の土地再開発の計画だった…〜〜

司城志朗&矢作俊彦、名コンビの新作!!
傑作!
俺たちは天使じゃないを想起させられる。
無縁社会を取り上げて、コミカルでアイロニー漂う世界。
読書途中で、ああ、ドートマンダーの世界だと気がつきます。
ドナルド・E・ウエストレイクへの見事なオマージュ。
ハードボイルドに年齢は無し!楽しくてやがて哀しきラストなかな。



2010年11月10日水曜日

海野雅威(p)のCD発売記念ツアー

本邦期待のピアニスト海野雅威(p)がニューヨークに修行に行ってはや2年、先月10月27日に3枚目のリーダー作「As Time Goes By」を発表した。
これに伴い、12月にCD発売記念ツアーをレコーディングメンバーのHassan J.J. Shakur(b)、Jimmy Cobb(ds)と、続いて吉田豊(b)とのDuoで北海道ツアーを行うとのことです。

日本全国縦断ライヴ・ハウス・ツアー開催!
■ with Hassan J.J. Shakur and Jimmy Cobb Japan Tour 2010■
ハッサンJ.J.シャコー(ベース)、ジミー・コブ(ドラムス)

12/1(水) 岐阜下呂温泉「ホテルくさかべアルメリア」
12/2(木) 大阪「Mister Kelly’s」
12/3(金) 米子「皆生グランドホテル 天水」
12/4(土) 下関 Jazz Club「BILLIE」
12/5(日) 浜松「Hermit Dolphin」
12/6(月) 青山「Body & Soul」
12/8(水) 丸の内「Cotton Club」
12/9(木) 一関 Jazz Spot「Basie」
12/10(金) 水戸「B2」
12/11 (土) 伊豆「林間劇場ナチュラリー」

with 吉田豊(ベース) Duo Live

12/12(日) 南浦和「U3chi」
12/15(水) 札幌「コーチャンフォー新川通り店・インターリュード」
12/16(木) 小樽「フリーランス」
12/17(金) 札幌「ホテルニューオータニ札幌・オークルーム」
12/18(土) 旭川「Art space/Cafe MOKERA MOKERA」




海野雅威(p)、セシル・モンロー(ds)、尾田悟(ts)、鈴木良雄(b)

写真は、2003年の貴重なセッション、尾田悟(ts)+鈴木良雄(b)トリオ、海野雅威(p)、セシル・モンロー(ds) @Bflat赤坂

2010年9月22日水曜日

おすすめの本

Amazonからのお勧めの本。私の思考をつかんでるかのような。
でも、既に全部読みました。
特に、現在、日本の戦略を問われているときに、孫崎 享さんの著作はお薦めです。

日本人のための戦略的思考入門――日米同盟を超えて(祥伝社新書210)- 孫崎 享
日米同盟の正体(講談社現代新書) - 孫崎 享
情報と外交 - 孫崎 享

なぜ、横浜中華街に人が集まるのか(祥伝社新書211)- 林 兼正
ロシアの論理―復活した大国は何を目指すか (中公新書) - 武田 善憲
新世界 国々の興亡 (朝日新書) - 船橋 洋一
イスラエル・ロビーとアメリカの外交政策 1 - ジョン・J・ミアシャイマー
泣かない小沢一郎が憎らしい - 世川行介

2010年9月19日日曜日

素晴らしいジャズ喫茶、長野県のM-gate探訪





安曇野、松川村にあるという噂のジャズ喫茶M-gateに始めて行ってきました。





高い屋根と太い柱が象徴的な素晴らしいインテリア。この空間なら素晴らしい音楽が聴けそう。


スピーカーはJBLの超弩級 DD66000が鎮座していました。



PASSのパワーアンプでバイアンプ構成




ターンテーブルはガラスの向こう側にあってよく見えませんでしたが美しい大型でした。




超弩級の音響装置をこれ見よがしでなく、とても良い音量でさり気なく鳴らしている。
マスターご夫妻のおもてなしの心遣いが染みる居心地いいお店です。
MILES DAVISのWALKIN'をかけてもらう。これが、もうとても透明な再生音。
このプレステッジのモノラル録音が最新録音のようなクオリティで聴けてしまう驚き。
ジャズ喫茶でこれほどの静寂と繊細な音響が聴けたのは初めての経験。




美味しい珈琲とシフォンケーキを味わいながら、窓からアルプス山脈が見える!
この素晴らしさには穂高の空気の透明感が功を奏しているのかな。

M-gate(エムーゲート)
〒399-8501
長野県北安曇郡松川村85-28
TEL&FAX 0261-62-2384
営業時間 10:00〜20:00
定休日  火・水曜日

2010年9月5日日曜日

Herbie Hancock & Tal Wilkenfeld @ Montreux Jazz Festival 2010

今年のハンコックのツアーは紆余曲折有りながら、ヴィニーとタルがリズムセクションで。
途中で、アンプが落ちてきてタルちゃんが大怪我というアクシデントが。
現在は、至って元気そうですが。





2010年8月29日日曜日

小島のり子 at 渋谷KOKO




8/27(金)渋谷KOKOでの小島のり子ライブを聴いてきました。

うーん、この灼熱地獄の8月にも仕事に追われまくっていますが、たまたま、金曜日の夜渋谷で仕事終了!
おお、これからKOKOに行けば小島のり子が聴けると駆けつけました。
メンバーは、小島のり子(fl)4=続木徹(p)鈴木克人(b)水口泰邦(d)

小島のり子(fl)と続木徹(p)の組み合わせは初めてでとっても期待されましたが期待以上の出来でした。
いつものように小島のり子のモダンジャズのど真ん中をつく演奏に、続木徹(p)のグルーブで軽やかなピアノが美事にマッチ!
小島のり子も新曲も2曲披露しました。片や和の雰囲気のハードバップ、もう1曲はベイシーのテイストも感じるスインギーな曲でとても良かった!!
暑い夏は、やっぱり、ジャズフルートで乗り切ろうなんてね。

2010年8月24日火曜日

YOKOTA FRIENDSHIP 2010

横田基地日米友好祭 2010


Yokota Air Base
Japanese-American Friendship Festival
2010年8月21日(土)・22日(日)

2010年8月23日月曜日

2010年8月8日日曜日

尾田悟、日本テレビに登場

日本TV 放送日時08月10日(火)22:54~23:58 NEWS ZEROにテナーサックスの巨匠尾田悟が登場予定。海軍で終戦を迎えた尾田悟の回想かな?

最新ライブ予定
8月31日(火)Bflat赤坂 尾田悟トリオ/ETERNALY HANK JONES/charge: ¥3,500/
尾田悟(ts), 田辺充邦(g), 野中英士(b).

2010年7月23日金曜日

一関から北上、そして男鹿半島へ その1


7月17日東京を6時に出て、一路一関へ。

午後の東北道で、連続して衝突事故を目撃。車間距離を取りましょう。
コルトレーンの命日を一関ベイシーで過ごせた奇跡に感謝。エルビンが目の前にいる様な実在感!。コルトレーンとエルビン聞くならベイシーだなあと。
マスターは、楽しそうにコルトレーンかけてました!

ベイシーで至上の愛。クルセママ、トランディション、バードランドを立て続けに聴かされて圧倒されました。

さて、その後は、一関のもう一つの名店ROYCEにお邪魔して、モニターゴールド滋味溢れる表現力に圧倒されました。マル・ウオルドロンのピアノの圧倒的サウンドに驚きました。マスターの心のこもったおもてなしに感激
やっぱり一関は文化都市だなあ。


東北も雨です。岩手県北上市で食事中、他のテーブルから、「私は小沢さんに期待しているの」と聞こえてきた。思わず、東京からきた私もです。と言いたくなりました。
今夜は北上で宿泊。想像以上にいいホテル!

翌日は、これまで素通りするばかりだった、秋田県男鹿半島を回って来ました。






2010年6月19日土曜日

Crossroads Guitar Festival 2010 Saturday, June 26 at Toyota Park in Chicago.

Crossroads Guitar Festival 2010



Eric Clapton's Crossroads Guitar Festival 2010 will be a day-long musical celebration featuring legendary guitarists and artistic collaborations by Eric and his friends including Allman Brothers Band, BB King, Buddy Guy, Jeff Beck, John Mayer, Sheryl Crow, Steve Winwood, Vince Gill, ZZ Top, and more.

Crossroads Guitar Festival 2010 will take place on Saturday, June 26 at Toyota Park in Chicago.

The following artists are confirmed to participate in this unique event to benefit Crossroads Centre Antigua:

Albert Lee, Allman Brothers Band, BB King, Bert Jansch, Buddy Guy, David Hidalgo and Cesar Rosas of Los Lobos, Doyle Bramhall II, Earl Klugh, Eric Clapton, Gary Clark Jr., Hubert Sumlin, James Burton, Jeff Beck, Jimmie Vaughan, Joe Bonamassa, John Mayer, Johnny Winter, Jonny Lang, Keb' Mo', Pino Daniele, Robert Cray, Robert Randolph, Sheryl Crow, Sonny Landreth, Stefan Grossman, Steve Winwood, Vince Gill, and ZZ Top.

(Line up is subject to change without notice.)

2010年6月17日木曜日

Herbie Hancock - Space Captain


ハンコックとデレク夫妻の共演!
残念ながらベースがタル嬢ではない。
Herbie Hancock(key)
CubePhan — 2010年06月16日 — Featuring:
Derek Trucks - slide guitar
Susan Tedeschi - lead / backup vocals
Oteil Burbridge - bass, backup vocals
Kofi Burbridge - organ, backup vocals
Mike Mattison - backup vocals
Vinnie Colaiuta - drums

2010年6月1日火曜日

風は長野へ



まず、仕事の打ち合わせを終え(本当はSkypeでも可能だった?)、善光寺参り。




善光寺の境内




小布施市のジャズ喫茶Budに初めて伺いました。

Westrex+Vitavoxの熱い体温で、BLUE TRANEがかかりました。
素晴らしい。
珈琲も美味でした。
こちらも蔵をお店にした素晴らしい音響!!

2010年5月18日火曜日

HANK JONESさんの訃報

昨日午前中、HANK JONESさんの訃報に驚く。
http://www.metronews.ca/halifax/entertainment/article/528088--jazz-pianist-hank-jones-dies-played-with-ella-fitzgerald-and-john-coltrane

その訃報を尾田悟ご夫妻に伝えるのも辛かったが。
一緒に長期ツアーを行ったり、HANK JONESさんの自宅でご夫婦とも交流があった尾田悟ご夫妻の哀しみはどれほどのものでしょうか。
私も尾田悟さんに紹介され、何度かHANK JONESさんにお会いして、そのジェントルなお人柄に魅了されました。いつもは雑談ばかりでしたが、ふともらした、BE BOPへの熱い思いと信念は凄かった。
ピアニストの生の音の美しさで、人生で一番驚いたのが、TEDDY WILSONさんとHANK JONESさん。HANK JONESさんの完璧なピアノコントロールにはいつも感動ばかりでした。
ミュージシャンのサイン等はあまり頓着しないのですが、初対面の時にHANK JONESさんのサインは貰っておかなければと思ってあわてて貰ってのですが、何にサインして貰ったのか忘れてました。
それが、去年引き出しの中を整理していたら出てきました。ウォークマンとそのケースにサインしてもらったのでした。(勿論カセットテープの)
何も持っていなくて、日本の名所旧跡のテレフォンカードセット(たまたま鞄に入っていた)を差し上げたら、笑ってくれました。
そうそう、Thad Jonesさんの思い出話もしたことあったなあ。
こうしてJazz の巨人がまた一人、星になってしまった。

2010年5月16日日曜日

iMacとMacBookPro



先週は、MacBookPro15を今週はiMac27を購入セッティングすることに。どちらも自分のモノではないのですが。

MacBookPro15は、いいですねえ。早い、画面も綺麗、ハードの出来もすごくいい。BootCampやiPhotoの起動の早さに感激。 Windows7の起動もさくさく。
自分がほしくなっちゃった。

そして。今週はiMac27。やはり大画面モニターはいいなあ。webや音楽の作業が本当に楽になりそう。でもね、予期していたとおりマウスの移動が面倒。これはトラックボールで慣性の勢いも借りて思いっきり動かすのが良さそう。
そしてBootCampでWindows7インストール作業を始めたら失敗!試行錯誤、1時間。ふと気づいたのが、このiMac27は出荷されてから何ヶ月もたっている。BootCampやOSのアップデートが必要。でもiMac27のある場所は来週末までネット未開通。用意してきたポケット Wi-Fiでソフトウエアアップデート始めたら5時間かかるとのこと。待ちましたよ4時間。そしたらOSXのアップデート失敗。夜中になったので諦めて、光の開通も待って後日リベンジすることに。今はネット環境ないと本当に面倒なことになりますね。
しかし、ダウンロードしている間に初心者にiPhotoやPhotoBoothの説明始めたら、おもしろいですね、PhotoBooth。エフェクトかけてiSightで自分の動画を撮ると最高。エッフェル塔や月面や水族館を背景合成して撮れるんだ!!

2010年5月14日金曜日

JEFF&ERIC

JEFF BECK & ERIC CLAPTONのセッションで最も聴きたかったのが

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CROSS ROAD

でも、なんだかなあ、期待が大きすぎたかな。

2010年5月2日日曜日

トム・ハーレル&辰巳達也セッション 二日



4月28日セッション第1日目TOKYO TUCは、最前列確保。普段は並んで待つのが定石ですが、天候不順もあり、TOKYO TUCの田中さんの好意で早く来た人は店内で待たせてくれました。ほっとした。
打ち合わせ中の辰巳氏は好調そうです。はたして、トム・ハーレル氏は!






メンバーは、辰巳哲也, Tom Harrell(tp, flh), Jonathan Katz(p), 安ヵ川大樹(b), 勘座光(ds)、
火の出るようなセッションでした。
演奏ナンバーは、
1st set
All the things you are, Sandu, Moment's Notice, Roman Nights, Storm Approaching, Rhythm-A-Ning
2nd set
Stablemates, April Mist, Agua, Donna Lee, Invitation, Recorda Me and Con Alma.

トム・ハーレルに感動しました。ああ、今日はばりばりトランペット吹いてくれます。まさに天かける天馬!!
圧巻は、なんとInvitation。泣けてきちゃう。彼との距離50cm。スタンダードにバップチューン、Tom Harrellのオリジナルなど、天才の技にただ聴きいるのみ!
そして、辰巳 哲也(tp)の演奏も天才にまけじと、縦横無尽に魅力的なフレーズを繰り出し、全体のサウンドも微妙にコントロールしていきます。
Jonathan Katz(p)は今日は、特にハードバップ側に振ったピアノプレイに感じましたが気持が入った打鍵が凄い。
安ヵ川大樹(b)のベースは圧巻です。気合いのこもったベースランニング。そして、驚くほどの美しさと力強さのベースソロの数々。
勘座光(ds)のドラミングも、天才を支えるのに十分なパワフルで繊細なものでした。目を伏せて聴いている時間が多かったのですが、ふっと、デジョネットかと錯覚するほどのスティックさばき!!




セッション二日目は5月1日赤坂Bフラットで、辰巳達也 Quartet with spacial guest Tom harrellを聴いてきました。
メンバーは、辰巳哲也, Tom Harrell(tp, flh), Jonathan Katz(p), Mark Tourian(b), 勘座光(d)
先日の東京TUCの時の物凄い緊張感は薄れて、トム・ハーレルや辰巳さんの表情にも少し余裕が。
今日も、トム・ハーレルと辰巳哲也グループの圧倒的演奏に感動。
まずは、なによりトム・ハーレルの神がかった演奏に圧倒された。技術の面でもA難度級の跳躍、心を震わせるような美しい旋律線をたたえたソロの数々。
ご存じのようにTom Harrell(tp, flh)は寡黙といっては言い過ぎなくらい寡黙な方ですが、その秘めた情熱が全てトランペットから紡ぎ出されて、あらゆる感情、世界観を聴衆に届けているかのようです。聴いている私の脳の中で、何かが活性化して火花が飛ぶようでした。
同時に辰巳達也が見事にTom Harrellをサポートした。彼のソロも素晴らしかった。一つ一つのフレーズに有機的な連鎖があり、見晴らしの良さは、音楽の構造化とさえ言える。これは並大抵のソロ技術では辿り着かない境地でしょう。
火の出るようなアップテンポのDonna Leeも圧巻でした。こんなテンポを選ぶTom Harrellがいかに、参加ミュージシャンを信頼しているかの証でしょう。
Jonathan Katz(p), Mark Tourian(b), 勘座光(d) のプレイも、JAZZの神が降臨したかのような、圧倒的演奏。ひたすら、演奏の熱気に翻弄されました。

このよう公演の機会を、大変な努力でこぎつけてくれた辰巳さんに心から感謝いたします。演奏前から雑用に追われながら、いざライブとなる全身全霊を打ち込む様から、辰巳さん本当にお疲れさまでした。

2010年4月17日土曜日

巨匠コナリーの「ハリー・ボッシュ」シリーズ最新作登場!!

私が、現在最も敬愛するミステリー界の巨匠「マイケル・コナリー」の「ハリー・ボッシュ」シリーズの最新作
エコー・パーク(上)(下) 著者: マイケル・コナリー  
翻訳者: 古沢嘉通  講談社文庫
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2766272

が4月15日に発売されました。実は、twitterで「ハリー・ボッシュ」シリーズの新作がなかなかでないと呟いたら翻訳の巨匠「 古沢嘉通」氏から、今日発売と教えてもらったのですが。「 古沢嘉通」氏がtwitterやってることも知らなかっので、iPhoneの画面にretweetのメッセージが出たのにびっくり!
ご存じの通り、ハリー・ボッシュはロス市警の殺人課刑事。本の帯にも警察小説とありますが、それで終わるわけではありません。ハリー・ボッシュは組織の中で、徹底的に罪と罰と真実を追い求める孤高の騎士であり、現在唯一、フィリップ・マーロウを正当に継承する男なのです。
私にとっては、現代ハードボイルド界の最高峰作家がマイクル・コナリーであり、最高の探偵がハリー・ボッシュなのです。
ハメット、チャンドラ−、ロス・マクドナルド・ドナルド・E・ウエストレイクに続くのは、結局大きなブランクの後、マイクル・コナリーとなりハードボイルドの山脈の新たな頂となって光輝いています。
もう12作目となる「ハリー・ボッシュ」シリーズですが、当初は非常に優れたハードボイルド小説を、プロの職人芸で鮮やかに描いているといった印象でした。それが、ハリー・ボッシュがロス市警を追われて、私立探偵として裏町を野良犬のように彷徨いながら真実と正義を求めていくことになったあたりからマイクル・コナリーにハードボイルドの神が乗り移ったかのような新たなハードボイルド世界が生まれたようです。「夜より暗き闇」「暗く聖なる夜」「天使と罪の街」と永遠にミステリー史上に残る傑作が次々に発表され、その度に私は狂喜乱舞でした。
そのハリー・ボッシュがロス市警に乞われて復帰し、かつての最高のパートナー「キズミン・ライダー」女性刑事とともに、コールドケースを専門に手がけるようになりました。これが読まずに死ねるかという最新作「エコー・パーク」はロスでの13年間前の少女殺人事件にハリー・ボッシュがまた全てを捧げてのめり込んでいくという展開らしいです。(まだ10ページしか読んでいません)
以下、現在最高の翻訳作家「古沢嘉通」氏のもうひとうつのあとがき。
http://shop.kodansha.jp/bc/bunko/afterword/page02.html

2010年4月12日月曜日

ABBADO CONDUCTS MAHLER NO.7

CLAUDIO ABBADOがルツェルン音楽祭管弦楽団と演奏したMAHLERの交響曲7番を録画してから、ずっと見ていなかった。
ようやく、見てみると予想通り素晴らしい演奏。
ABBADOがB.P.O.音楽監督の時代は、私もご多分に漏れず何だかなあと思い続けていた。
それが、彼が大病して静養し、楽界に復帰してから払拭されました。
なんだか、ABBADOが俗界の成功や名声などから超越してしまったような印象で、バッハやマーラーの演奏をするときでも、音楽が動きたいことに耳を傾けて自在に動いてもらう、音楽に身を任せているような指揮に感じられます。
私にとって、MAHLERの交響曲でも第7番は、もっとも取っつきにくい曲でした。ライブでは、多分5回ぐらいしか聴けていない。
その中では、ベルティーニが最も印象的な演奏でしたが。それでも、7番はどんな曲かよくわからない状態のままでした。
第6番で悲劇の真髄を描いてしまったMAHLERは、7番、8番では理念の抽象化、超越論的対象化に向かったのか、と思っています。
ABBADOの指揮では、死に直面した人間の走馬燈のように人生を振り返るフラッシュバックのようなメタファーというMAHLERの表面的な理解から大きく離れた、躍動する世界観、悲劇も人生の幸福も描いた世界が7番だと思えました。ベルリンフィルのメンバーを初めとした名人揃いの豪華オケが演奏の喜びを讃えているのがはっきりと見て取れます。名人達の音が躍動して録音されていて一層はっきりします。
ここまで、形而上学的な音楽だと、次には第8番の宇宙を鳴らしてしまうような巨大な音楽を構築するしかないなと思わせるモノでした。

Jeff Beck at JCBホール!!

Jeff Beck ライブ終了!最高の演奏でした!
JCBホールいい。ステージに近いし音響も素晴らしい。また、キーホルダー、Tシャツ、それにiPhoneケース買った(^^;;
Jeff Beckの凄絶な演奏。ジャンルを超えた楽曲の演奏は、マイルスやパーカーやエバンスにも例えられるほど。至高のギター演奏!
ナラダ・マイケル・ウォルデン。もう枯れたのかなと思ったらとんでもない。ヘヴィでタイトで圧倒的な演奏!ナラダのオカズがまたおいしい。ヴィニーに比べると、まさにプロデューサーのドラム。明らかにバチで指揮している。
ロンダ・スミスの熟練のベース。Big BrockみたいなアメリカンフルサイズV8の唸り曲には最適なヘヴィなサウンド
。ルーツはモータウン、ゴードン・エドワーズとみた。ソロでは、ジャコやクラークも見えますが。歌は凄い姐御のソウル。
ジェイソン・リベロのピアノソロも良かった。Peopl Get Readyでのソウルフルなオルガンソロも泣けます。
「誰も寝てはならぬ」も素晴らしい演奏。もうジャンルはいらない。マイルスもオベラアリア演奏してればなあと痛感しました。
しかし、あっという間に終わったコンサートだった。研ぎ澄まされた演奏で聴いてる私は息をつぐまも無い感じ!

2010年4月1日木曜日

JEFF BECKと新ベーシスト ロンダ・スミス

2年前には、TALの素晴らしいソロで話題をさらった、
Cause We've Ended As Lovers

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ロンダ・スミスは、十分対抗してます。
もうすぐ、日本公演!

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2010年3月29日月曜日

遠藤征志(p) ソロコンサート

3月28日(日)神奈川県立相模湖交流センターホールで、遠藤征志(p)ソロコンサートが開催されました。




ここは、一部で有名なベーゼンドルファーフルコンサートグランドがあります。
遠藤征志(p)がいかに名器をを弾きこなすか。楽しみでした。
日曜の昼間とあって、会場は普段はあまりジャズに縁遠いであろう老若男女で満員!
演奏ナンバーもスタンダードからポピュラーまで、遠藤征志(p)相当考えてきました。




途中では楽しいリクエスト抽選会までやって、聴衆の心鷲づかみ。
楽しい演奏でした。
次回はトリオで聴こうかな。

2010年3月20日土曜日

iPhoneアプリは絶対これ!!

iPhone使いで、音楽に少しでも興味がある人には、絶対お勧めアプリ!
Concert Vaultです。
これは、あのフィルモア・イースト&フィルモア・ウエストのオーナーで伝説の音楽プロデューサー、ビル・グレアムのコレクションが聴けるとのアプリです。
ジミヘン、Jeffを初め60年代から初めて、考えられないライブの数々!!
いくつか、ブートで出回ったものも。
60〜70年代初めまでロックを聴いて、フィルモアにあこがれた私には、宝物がざっくざっく!!
夢はいつか実現するんだと本当に実感しました。
appstoreにあるので著作権はクリアしているといわれていますが、早めにダウンロードして聴いたほうがいいかも!!

2010年1月24日日曜日

またも衝動買い Pocket WiFi (D25HW)

こりもせず、またも衝動買い。
イー・モバイルの Pocket WiFi (D25HW)を買いました。

下図はイーモバイルのサイトから、引用



現在、EM-ONE持っていますが、ほとんど、モデムで使っている。これなら、D25HWの方がなにかと便利。
iPhoneにも、Macにも便利に使える。
やっぱり、キラーアプリは、Skypeかな。有料のサービスを使ってもいいかもしれない。

2010年1月22日金曜日

ダムと日本

岩波新書 
天野礼子著「ダムと日本」読了。
9年前の本なのでいまさら恥ずかしいけれど、勉強になりました。
ダム問題考えるには、まずこの本に目を通すのがいいのかも。
ここで著者の天野さんが、ダム問題の運動をする過程でかかわる議員の印象が興味深い。
立場は違えど柔軟な人として、鳩山、菅、亀井、小沢一郎諸氏が。現政権は歴史の必然か。

年末には、デイビッド・ハルバースタムの「ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争」を読了。
さすが、ニュージャーナリズムの最高峰デイビッド・ハルバースタムの遺作。
素晴らしい著作でした。
朝鮮戦争のマッカーサーの大きな過ちを最前線の米国海兵隊兵士の視点から、マッカーサーに反論する米国国務省高官の視点から、中国軍からの視点から、北朝鮮軍から、そしてスターリンの視点から、曝いていきます。
この過ちから、東西冷戦構造の固定化、ベトナム戦争へと落ちていく米国を俯瞰していきます。それは、日米安全保障条約の意味、さらには、今課題となっている海兵隊の駐留問題にも繋がることが明白になります。
デイビッド・ハルバースタムが事故死したのは、まだ、オバマ大統領など夢にも思いつかない暗黒のブッシュ時代。このハードカバー2冊に渡る大作のなかで、たった1ページに、
3つのアメリカ国務省の政治判断(情報伝達だったかな)にふれています。
朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラン・イラク戦争。
この過ちが朝鮮動乱時代から続く米国の政治的失敗だとさらっと書いています。
この視点から、オバマ大統領の現在の外交戦略をみると、デイビッド・ハルバースタムの意志が多少なりとも受け継がれているのではないのかと思ってしまう。これからは国際関係を考えるなら「ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争」は必読の書となることでしょう。この本には未来を開ける鍵が隠されています。

2010年1月17日日曜日

小島のり子(fl)@JAMMIN' with 福田重男(p)、渋谷盛良(b)

昨夜は、都立大学JAMMIN'にて、小島のり子(fl)トリオを聴いてきました。
メンバーは、小島のり子(fl)、福田重男(p)、渋谷盛良(b)
小島のり子(fl)と福田重男(p)の組み合わせは昨年から始まっていましたが、私は初めて。
名手どおしの組み合わせは期待を上回るものでした。
詳細はあとで追記するとして、初めて小島のり子(fl)のバスフルートを聴かせてもらいました。なるほどバスフルートによって、世界は広がるんだなあと時間しました。

尾田悟 2009年12月29日4テナーズライブ

尾田悟(ts)の2009年打ち上げライブは恒例となった4テナーズライブです。
場所はおなじみBflat赤坂。




メンバーは、尾田悟(ts)、三木俊雄(ts)、岡 淳 (ts)、浜崎航(ts)、守屋純子(p)、野中英士(b)、バイソン片山(ds)他ゲスト多数。
この4テナーズの演奏の演るたびに高まる充実度は素晴らしい。
尾田悟(ts)の何ともいえない練達の技、同世代の三木俊雄(ts)、岡 淳 (ts)それぞれ、違うアプローチから高い頂に目指してひたすら突き進んでいる音楽性の深まりも実感します。そして、若手随一の個性溢れる浜崎航(ts)の歌心、
三木俊雄(ts)とのバトルでは物凄い切れ味のソロを繰り出してきました。
このグループのアレンジも提供する守屋純子(p)のバッキングに、圧巻のソロにと大活躍。
おなじみの野中英士(b)、バイソン片山(ds)の名人芸が4テナーズの土台をしっかり固め、さらに一層力強く進める動力源となっています。
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こうして、4テナーズの熱気で年も暮れていきました。

2010年1月16日土曜日

Green Rose@ハーフトーン  華岡昌生(fl)、遠藤征志(p)



昨夜は立川ハーフトーンでGreen Roseというフルート・ピアノデュオを聴いてきました。




Green Rose !! 
fl/華岡昌生 pf/遠藤征志

スタンダードあり、日本の名曲有り、キースやコリアの作品からベイシー、デクスター・ゴードンナンバーまでいかにもジャズフルートという演奏でした。



華岡昌生(fl)の演奏もつぼを押さえた、これぞジャズフルートというスインギーでアタックが決まるのが格好良かった。



遠藤征志のピアノは若さ全開、さらにその優れた歌ごころあふれるソロにいつもながら納得です。

2010年1月14日木曜日

竹内直(ts)@SOMETIME その2

というわけで、ちょっと遅くなりましたが、今年のライブ詣での始まりは、やっぱり、竹内直(ts)グループ。



メンバーは
竹内 直(sax)4/清水 絵理子(p)高瀬 裕(b) 江藤 良人(ds)

演奏曲目
1.ルイザ
2.ホーム
3.LIKE SOMEON IN LOVE
4.39
5.マイライフ?
6.I LOVE YOU
7.コールド?
ここで、私は時間が無くなり途中退場、、、

久しぶりの竹内直(ts)グループ。清水絵里子嬢も、昨年の気の毒な難聴の病もすっかり癒えたようで、元気そうで安心。目がハート



ベースは井上陽介(b)に変わり、私にはすっかりおなじみで安心できる、高瀬 裕(b)。
竹内直(ts)のハードでメロディアスで熱い演奏にすっかりはまってきました。
考えてみれば、何年竹内直を聴いてきたのかな。多分1999年からだろうろとは思いますが。初めて出会ったときの衝撃的な音楽の本質はちっとも変わっていませんが、その表現するものは、年々深まっていく。
清水絵里子のピアノも繊細で美しくかつ強靱で、その美に一段と磨きがかかったような。
このグループには無くてはならない存在となっている江藤良人(ds)の熱く力強い大地を揺るがすようなドラミング。
外はめっきり冷えていましたが、サムタイムの中は足の先まで汗まみれになるような熱気でした。

2010年1月11日月曜日

フラットを持って始まりとする。

かつて、音響界の巨匠の名言です。
昨年、20年以上使ってきたパワーアンプが故障発生。
修理もやってくれるそうですが、、、
モノラル2台なので修理金額もはりますが、それ以上に、全体の部品の劣化も激しい。
愛着もあり使い続けたがったのですが、音に疑問が残る形では使い続けられない。
そこで、秋葉にいってきて、安定度、正確度、信頼性に重きを置いて昨年発売された製品をその場で買ってきました。やっぱり、A級アンプになってしまった。
さて、アンプが搬入され、スピーカーに結線してから格闘2週間(;_;)
そこしれない力と、「おお、録音にはこんなのノイズがはいっていたんだ」とやたら気づく驚異的な表現力、でもきつくて堅くて困った。
はるか昔、知り合いのエンジニアに借りたスペクトラムアナライザー持ち込んで、どうなっているのか調べようかと決心。でも、その前に、パソコンのその手のソフトをあたってみる。ついでにiPhoneのアプリも。5種類ぐらいあるのかな。ダウンロードしてみると使えます。特にその内の一つは家庭内の音響測定ぐらい問題なくやれそう。


(上のグラフは画面写真を撮るための無音の状態です。)

それで暮れから正月にかけて、ピーピー、ザーザーやってました。手持ちのグラフィックイコライザーの素子数が少ないのですが出来る限りピーク、ディップを補正しました。
ホーン型のスピーカーなので、エネルギーがすごいので低音から高音まで驚くべき補正量(^^ゞ
部屋の設計時点では極力癖がないように施工したのですが。
フラットは、そして、始まりにしか過ぎません。単一周波数のフラット特性と全周波数帯域鳴らした時の周波数特性では異なりその間の補正も取らなければならないような。
さらに、実際に、クラシック音楽とジャズを聴くの適した最適な数値が得られませんので、当面、ジャズ用、クラシック音楽用と二つの補正カーブを使う殊にしました。
いまのところ、毎日、聴き慣れた録音にこんな音が入っていたんだ、本当はこんなにいい録音だったのかと発見の毎日です。
フラットが全てのはじまりだなと実感してます。
そして、いまさらながら、トーマス・フリードマン著「フラット化する世界」を読んでいます。自分の仕事でも組織でも意識的・無意識問わず、フラット化は広がり、自分がそれに対して自立的でなにがしかのビジョンをもちつつ変貌する社会に追いついて行こうと必死です。
鳩山総理のtwitter、外務大臣、金融大臣の記者会見の一般記者への公開、上杉氏のみならず総務大臣も言及している脱記者クラブ制度、u-streamの勃興など、世界はフラット化に突き進んでいます。これは、言論統制やメディアコントロールが利かない時代の到来であることは間違いないでしょう。
さて、これまでコントロールして利害を調整していた人は、、

2010年1月10日日曜日

守屋純子超絶のピアノソロ

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
昨年12月29日Bflat赤坂での尾田悟4テナーズライブでの守屋純子ピアノソロ。





STARDUST!
超絶のソロ。ただ、ため息をつくばかり。
ピアニストとしての守屋純子さんを聴くことも至福の喜びです。
2月26日には待望の守屋純子オーケストラコンサートが日経ホールでありますね。