2019年2月12日火曜日

守谷美由貴TRIO 守谷美由貴(As)永武幹子(P)今泉総之輔(Ds)@新宿ピットイン

2月8日守谷美由貴TRIO 守谷美由貴(As)永武幹子(P)今泉総之輔(Ds)@新宿ピットインを聴いてきました。



1曲目は、山下洋輔(p)トリオの演奏で有名な森山威男作曲のクレイ
守谷美由貴(as)のいきなり俊敏にはじけるアルトサックス!
永武幹子(p)の左手のアクセントを繰り返しながら次第に強く展開し、両手で全開のパワーを見せるピアノソロ!!
今泉総之輔(ds)の曲を支え、アルトとピアノに反応し炸裂するドラム!

2曲目は、守谷美由貴(as)のオリジナルから
Scorching Rock
ミディアムテンポで永武幹子(p)のピアノが左手でビートを刻み、
守谷美由貴(as)のアルトが印象的なテーマを開始し、徐々にフレーズは高まり、上り詰めていきます。
今泉総之輔(ds)のドラムの一撃に永武幹子(p)の打鍵が触発し合い、三者一丸となってクライマックスになだれ込んでいきます。

3曲目は、オーネット・コールマン演奏で有名なMary Hartman,Mary Hartman(Sanger D. Shafer)
守谷美由貴(as)のじっくり、しっとり歌い上げるテーマから、深く切なく歌い上げるアルトソロ!!
永武幹子(p)のみずみずしいメロディーが溢れ出るピアノソロ!!

4曲目は、守谷美由貴(as)オリジナルのTUCK BOX
守谷美由貴(as)のリズミカルなアルトのリフからテーマを開始し、
永武幹子(p)のピアノと絡み合いながら、
守谷美由貴(as)のアルトはカッコイイフレーズを次々に繰り出して行きます!!
永武幹子(p)のピアノはリズミックなアプローチでソロを開始し、
さざなみが徐々に広がり巨大な渦巻きにひろがるように大きな音楽を構築していきます。

2セット目は
1曲目は山下洋輔(p)のトリオの作品から、ミナのセカンドテーマ
守谷美由貴(as)のソプラノサックスのストレートなテーマ開始から、曲はじわじわと展開し、息を呑む展開に突入します。
永武幹子(p)のピアノがアブストラクトな開始から次第に深い情念の音楽を紡ぎ出し
今泉総之輔(ds)のドラムが絶え間ないエナジーを繰り出して行きます。
永武幹子(p)のピアノが凄絶なまでのフルサウンドで自在に駆け巡ります!!
守谷美由貴(as)の手に汗握る壮絶なソプラノ演奏は目を見張りました!!

2曲目は、佐藤 勝作品の 用心棒のテーマ

3曲目は、守谷美由貴(as)オリジナルのむかしむかし
守谷美由貴(as)の故郷の冬の北風の吹きすさぶせつない光景をイメージした曲だそうです。
永武幹子(p)の印象的なピアノのイントロから
守谷美由貴(as)のゆったりしたアルトが心に染みいるようなテーマを奏で、
静謐に沈潜するかのような深い呼吸のアルトソロが素晴らしい!!
永武幹子(p)の寒風のなかで、たたずむかのように歌うリリシズム!!
今泉総之輔(ds)のメロディアスなブラッシング!!

ラストナンバーは、山下洋輔(p)トリオの作品でキアズマ
守谷美由貴(as)のアルトが鋭い切れ味と圧倒的な表現力を見せて走り抜きます!!
永武幹子(p)の強靱なタッチのピアノが両手をフルに使った凄絶な打鍵の嵐から生み出す巨大な音空間!!
今泉総之輔(ds)のすさまじいスネアの切れ味と炸裂するシンバルのドラムソロ!!
守谷美由貴(as)の超速に飛翔し自在に駆け巡る強烈なアルトソロ!!
三者が一体となって高揚した強烈なエンディングに参りました。

 聴衆の歓呼に応えて
アンコールは板橋文男(p)作品の For You

あっという間の2ステージでしたが、バラエティに富んだ構成で、守谷美由貴(as)、永武幹子(p)、今泉総之輔(ds)の三者の魅力を満喫したライブとなりました。

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