2019年2月25日月曜日

守屋純子オーケストラ2019年定期公演”20YEARS OF GRATITUDE"@渋谷さくらホール

2019年2月19日、守屋純子オーケストラ2019年定期公演”20YEARS OF GRATITUDE"@渋谷さくらホールを聴いてきました。


”20YEARS OF GRATITUDE"
守屋純子オーケストラの20周年を記念するコンサートになりました。
メンバーは、
ピアノ・作曲・アレンジ:守屋純子
トランペット:佐久間勲、木幡光邦、奥村晶、岡崎好朗
トロンボーン:佐野 聡、佐藤春樹、東條あづさ、山城純子(b-tb)
サックス:近藤和彦(as)、緑川英徳(as)、岡崎正典(ts)、吉本章紘(ts)、岩持芳宏(bs)
ベース:中村健吾
ドラムス:広瀬潤次
パーカッション:岡部洋一(perc)


コンサートの第1部は、
1.MONKEYS IN WITHERED TREE 枯木猿猴図 (守屋純子作品)
明るいリズムのユーモラスな感じの曲で緑川英徳(as)と佐野 聡(tb)の流麗なソロ!
2.DEPARUTRE(守屋純子作品)
木幡光邦(tp)の力強くストレートなソロ!!
オーケストラのハーモニーが会場に美しく響きます。
3.HYMN TO FREEDOM(自由への賛歌)オスカー・ピーターソン作品
 昨年亡くなったピアノの巨匠佐山雅弘氏への追悼を込めて、長い沈黙の後、心を込めて守屋純子が美しいピアノソロ!!
 メドレー
DEAR OSCAR (守屋純子作品 )
オスカー・ピーターソンへ捧げた楽しくかっこいいいテーマの作品。
緑川英徳(as)、岡崎正典(ts)、奥村晶(tp)のグルーヴィーなソロ!!
4. PINE TREE 松林図屏風 (守屋純子作品)
長谷川等伯の代表作「松林図屏風」にインスパイアされた作品
誰もが知っている日本絵画史上最高作の一つです。
守屋純子の作品は、ホーンセクションのコラールような響きから始まり、じっくりと静かな風景をオーケストラで描ききります。
近藤和彦(as)のじっくり歌い上げるアルトソロ!!
5.THREE & FOUR(守屋純子作品 )
ピアノトリオで録音されてきた曲を初めてオーケストラで取り上げた曲です。
佐藤春樹(tb)のじっくり聴かせるソロ、吉本章紘(ts)のめざましいラインを描くソロ!!
岡部洋一(perc)のパーカッションが印象的です。
第2部
1.MY BLUE HEAVEN 私の青空(JEROME KERN作品)
ピアノトリオ+パーカションのリズムセクションのみで演奏されました。
中村健吾(b)のブルージーなリフから開始し、守屋純子の美しいソロ、中村健吾の力感あふれてはずむようなベースソロ!!
2.ALL THE THINGS YOU ARRE(WALTER DONALDASON作品)
斬新なアレンジで原曲のイメージを一新しました。
3.BLES 3+2(守屋純子作品 ) 新曲
3+3+2という拍子のブルージーな作品です。
奥村晶(tp)の輝かしい音色で繰り広げるソロ!!
佐野聡(tb)のブルージーなトロンボーンソロ!!
4.A NEW DIMENNSION (守屋純子作品 ) 新曲
岡部洋一(perc)の幽玄な感じのパーカッションの響きから曲は開始し、ゆったりしたテンポでいかにも守屋純子作品らしいクールビューティーなテーマを奏でます。
岩持芳宏(bs)の美しいラインのソロ!
岡崎好朗(tp)のこちらも美に溢れたラインのトランペットソロ!
5. TRANE’S MODE (守屋純子作品 )
JOHN COLTRANEのインパルス初期から中期の激情的でありながら美しいサウンドがイメージされる傑作曲。
中村健吾の力感溢れ、じっくり聴かせるベースソロで曲は開始します。続いてアンサンブルがコルトレーンサウンドをイメージさせるサウンドをくり広げ、岡崎正典(ts)と岡崎好朗(tp)の岡崎ブラザースが美しく心に響くようなソロを奏でました。
アンコール
砂山(中山晋平作品)
守屋純子の叙情的なアレンジが美しい!!
コラールのような響きが印象的な演奏でした。

あっという間の2ステージのコンサートでしたが、守屋純子の作曲、アレンジ、オーケストラリーダー、ピアニストとしての才能の凄さに納得し、美しいハーモニーを聴かせた素晴らしいオーケストラサウンドとスタープレイヤー達による手に汗握るソロの数々に圧倒された一夜となりました。

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