2019年5月20日月曜日

小島のり子(Fl)天野 丘(G)落合康介(B)+小山彰太(Ds)@新宿ピットイン

5月19日は、小島のり子3+ 小山彰太
小島のり子(Fl)天野 丘(G)落合康介(B)+小山彰太(Ds)@新宿ピットインを聴いてきました。


小島のり子の自在に歌いまくるストレートなジャズフルート!
天野丘の独特なラインが魅力的に飛翔するギター!
落合康介(B)のバッキングにソロに自在に歌うベース!
小山彰太(Ds)の静と動の強烈なコントラストのドラミングが、グループの音楽を一層厚く仕上げて行きます!

            写真は、吉祥寺サムタイムにて

1曲目はトラディショナルなナンバーから、グリーンスリーヴス

天野 丘(g)の不思議な感じで浮遊するギターのイントロ
小島のり子(fl)の美しいテーマ演奏、
太い音色で美しいフルートソロを奏でます。
落合康介(b)の柔らかく深い音色で豊に歌うベースソロ!

2曲目が Without a Song

ここから、小山彰太(ds)が参加します。
小島のり子(fl)がフルートで美しいテーマを吹いて、
小山彰太(ds)の余裕たっぷりで鋭く空間を切り裂く、ブラッシュワークが聴かせます。
小島のり子(fl)の息の長いフレージングでリリカルに歌うフルートソロ!
小山彰太(ds)があおります。
小島のり子(fl)のフルートはぐんぐんジャジーなフレージングを展開します。
天野 丘(g)のギターソロが鮮やかに独特のラインをきざんでいきます。
唸るギターが美しい旋律を紡いでいきます。
落合康介(b)の力強いベースがくっきりとしたラインで歌います。
小島のり子(fl)と小山彰太(ds)のカッコイイフレーズを決めまくるソロ交換!!

3曲目は、いつも二人で(Two For The Road)ヘンリー・マンシーニ作品

小島のり子(fl)が美しいテーマで開始して、
天野 丘(g)のギターが、じっくり豊かな歌を聴かせるギターソロ!
小島のり子(fl)のフルートが、深く熱いパッションを込めたフルートソロを繰り広げます。
小山彰太(ds)の素晴らしいシンバルのきらめき!
四者の熱く燃え上がるエンディング!!

4曲目は、「温羅(うら)」(小島のり子作品)
桃太郎の鬼退治の鬼のモデルが「温羅(うら)」です。その名前に由来した銘酒から作られた作品です。
小島のり子(fl)によると鬼が戦っているイメージだそうです。
ミディアムテンポで曲は開始し、
いかにもハードバップという勢いのあるテーマが奏でられ、
小島のり子(fl)のいきいきとした展開のハードバップソロが熱く激しく繰り広げられます。
落合康介(b)の熱いベースのバッキング!!
天野 丘(g)の超速で激しいフレージングのギターソロ!
小山彰太(ds)の張り詰めたスネアの衝撃的サウンドに、空間に砕け散るシンバルサウンドがすさまじいドラムソロ!

5曲目は,バラードで、Spring Can Really Hang You Up the Most
落合康介(b)の重く太い音色のベースのイントロから
小島のり子(fl)のフルートが美しいテーマをベースとデュエットで奏で、
そこに寄り添うように、天野 丘(g)と小山彰太(ds)がそっと入ってきます。
天野 丘(g)の太い音色でじっくりとミステリアスなラインで聴かせるギターソロ!
落合康介(b)の小気味よいラインで歌い上げるベースソロが聴かせます。
小島のり子(fl)の太い音色で淀みなく歌い上げるフルートソロ!!


               写真は吉祥寺サムタイムにて
第2セット

1曲目がFred Herschの作品で“A Lark” [dedicated to Kenny Wheeler]
Kenny Wheelerに捧げられた曲です。
小島のり子(fl)と天野 丘(g)のデュオで始まります。
飛翔するひばりのようなテーマに乗って
小島のり子(fl)の美しい旋律を紡いでいき、次第に熱くなり躍動感のある大きな展開のフルートソロ!
天野 丘(g)のハミングしながら、グルーブ感あふれ、リズミカルなアプローチのダイナミックなソロ!

2曲目は、Everybody's Song But My Own  (Kenny Wheeler作品)
天野 丘(g)のギターによる静かなイントロから
小島のり子(fl)のフルートが叙情的なテーマを拡げて、
天野 丘(g)のギターが複雑なハーモニーに乗って歌い上げるメローなソロを繰り広げます!
暖かい音色で美しい旋律が泉のようにわき出てくる小島のり子(fl)のフルートソロ!!
小山彰太(ds)の繊細かつダイナミックなブラッシュワークが素晴らしい!

3曲目は、小島のり子(fl)のオリジナルの盆踊りブルース。
日本三大盆踊りの一つ、西馬音内の盆踊りにインスパイアされた作品だそうです。
グルーブの効いた、かっこいいテーマはもうジャズスタンダードと見間違うかのような曲です。
小島のり子(fl)のテーマの演奏につないで、
落合康介(b)のベースがリズミックなソロを決めます。
太い音色で歌い、自在な展開で超速なフレーズを奏でます!!
小山彰太(ds)のあおりまくるドラム!
小島のり子(fl)の深い呼吸のめざましい勢いのハードなフレーズ展開のフルートソロ!
小山彰太(ds)の心臓に突き刺さるようなスネアショットに、空間に響き渡るシンバル音をまき散らす圧倒的なドラムソロ!!
小島のり子(fl)のフルートがテーマを吹き上げ、次第にそのフレーズはブルースから和の響きに変遷し、それは盆踊りのテーマに生まれ変わり、グループは、西馬音内の盆踊りをヒートアップさせます。
四者燃え上がって圧倒的なエンディング!!


4曲目は、チャールズ・ミンガス作曲の直立猿人 Charles Mingus, "Pithecanthropus erectus",
落合康介(b)のベースが力強いイントロを弾き、ミンガス的な重量感溢れるサウンドで、圧倒的なパワーのソロを奏でます。


              写真は吉祥寺サムタイムにて

そこに小島のり子(fl)はスローテンポで、あの有名なテーマをフルートの低い音から始めて、ビターな音色でじっくりブルージーでカッコイイフレーズを何処までも繰り広げ、凄絶に演奏します。
天野 丘(g)のギターの力強いピッキングで独特のラインの自在なソロ!!
小山彰太(ds)の静かにリズムを煽る素晴らしいブラッシュワーク!
小島のり子(fl)が再び強烈なテーマを吹いて、太く硬質な音色で飛翔し跳躍する圧巻のフルートソロ!!

5曲目は、Evidence  (Thelonious Monk作品)
小島のり子(fl)がいきなりおなじみのテーマを強いアタックもまじえて開始します。
小山彰太(ds)のアクセントの効いたドラム!
小島のり子(fl)のフレーズが自由自在に駆け巡るフルートソロ!!
天野 丘(g)のうねり波打つかのような独特のラインのギターソロ!!
落合康介(b)の太く重い音色で、モンクならではのラインを歌いまくるベースソロ!!
小山彰太(ds)のスナップを利かせたスネアショットに、飛び散るシンバルで強烈なビートを叩き出し、メロディアスに決めまくる圧倒的なドラムソロ!

聴衆の歓呼の声に応えてアンコールは、
Sometime Ago

天野 丘(g)の静謐なギターのイントロから、
グループはワルツのテンポをきざみ、
小島のり子(fl)のフルートから、太い音色で美しい旋律が溢れ出て、ゆったりとしっとり歌い上げます。
天野 丘(g)の美しくもユニークなハーモニーと旋律線のギターソロ!
小島のり子(fl)が静謐で美しいテーマに戻り、美しいフレーズを大きく展開し圧倒的なエンディング!!

              写真は吉祥寺サムタイムにて

あっという間の2ステージでしたが、普段聴き慣れている、小島のり子(fl)、天野 丘(g)、落合康介(b)のユニットに名手・小山彰太(ds)が加わりスケール大きく熱い演奏に圧倒された一夜となりました。

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