2018年11月6日火曜日

小島のり子(fl)のニューアルバム「any time」のCD発売記念ライブ@吉祥寺サムタイム

11月5日は、吉祥寺サムタイムで小島のり子(fl)のニューアルバム「any time」のCD発売記念ライブを聴いてきました。



メンバーは、小島のり子(fl)、天野 丘(g)、落合康介(b)
1曲めはトラディショナルなナンバーからグリーンスリーヴス
小島のり子(fl)の美しいソロが印象的な演奏です。
2曲目が I Remember You
小島のり子(fl)の独特のジャジーなフレージングがめくるめく展開を繰り広げて聴かせます。
天野 丘(g)のピックを使わないギターソロが不思議な飛翔感とともにグルービーなソロを奏でます。



3曲目がFred Herschの作品で“A Lark” [dedicated to Kenny Wheeler]
Kenny Wheelerに捧げられた曲です。
ひばりの天に昇るかのようなテーマに乗って小島のり子(fl)のソロが美しい。
落合康介(b)のベースの美しいサウンド!



ハーモニーが印象的な天野 丘(g)のギターソロ!
4曲目が小島のり子(fl)のオリジナルで雪男ウォーキン
魚沼産の銘酒「雪男」にインスパイアされた作品だそうです。
雪男が道に迷った旅人を助けると言うユーモラスな作品です。
落合康介(b)のベースが雪男の歩く様を美事にユーモラスに描きます。
小島のり子(fl)はなめらかなフルートサウンドから徐々に強いアタックを取り混ぜて、表現豊かに雪男を描きます。
5曲目は、Denny Zeitlin作品の  Quiet Now
天野 丘(g)のギターのうっとりする美しいイントロ!
小島のり子(fl)のフルートのソロが深い叙情を歌い上げ、カデンツァで泣かせます!
第二セット
1曲目はパット・メセニー作曲 トラベルズ
芳しい大地の香りがする演奏でした。
ここで小島のり子(fl)が私はジャズクラシックが大好きですと言って始めます。



おなじみの名曲、Benny Golson作曲のStablemates
小島のり子(fl)は必ずライブでこういうジャズの名曲中の名曲を取り上げてきました。これが私にはいいんだなあ。
アタックと歯切れの良い力強いフルートソロストレートなジャズの王道ともいうべき演奏!
天野 丘(g)のうなるギターは美事なハードバップ解釈!
3曲目は、チャールズ・ミンガス作曲の直立猿人 Charles Mingus, "Pithecanthropus erectus",



落合康介(b)のベースが目を見張るような力強いソロから始まり、
あの有名なテーマを小島のり子(fl)はフルートの低い音から初めて凄絶に演奏します。
天野 丘(g)のギターのコードワークも印象的!
さらに激しく飛翔し展開する小島のり子(fl)のソロは圧巻のアタックを繰り広げエンディングへ。
4曲目は、小島のり子(fl)のオリジナルの盆踊りブルース。
日本三大盆踊りの一つ、西馬音内の盆踊りにインスパイアされた作品だそうです。
取っつきの良い、かっこいいテーマはもうジャズスタンダードと見間違うかのような曲です。
小島のり子(fl)のテーマの演奏につないで、落合康介(b)のベースが鋭くリズミックなソロを決めます。
天野 丘(g)のギターがコンテンポラリーなブルースソロを火花が出そうに繰り広げます。
小島のり子(fl)のヒートアップしたフルートのソロがいつの間にかお囃子に変わり、ベースは盆踊りを想起させ、あーこういう曲なのかと印象付けられました。



5曲目はセロニアス・モンク作曲のエビデンス
ご存知の通り、元の曲は、JUST YOU JUST MEです。これを縮めるとジャスティス、、、だからEVIDENNCE
小島のり子(fl)のフルートは、もうセロニアス・モンク作品ならではの躍動し飛翔し、歌い、吹きまくります。
天野 丘(g)のギターもピックを使わない指を駆使した多彩なハーモニーと印象的なソロラインを刻みます・
落合康介(b)のベースのソロの圧巻でした。
三者の4小節交換も目を見張るソロの応酬でした。
あっという間の2ステージでした。
聴衆のやんやの声に応えてアンコールは
My Romance
小島のり子(fl)の確信に満ちたフルートの美しいバラード解釈が印象的なすばらしいライブでした。
さっき、小島のり子(fl)の新作CD 「any time」聴きましたが、ライブの印象とはかなり変わって透明感と硬質なリリシズムに溢れた音楽が圧巻でした。



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