2019年5月11日土曜日

本田珠也(Ds)2デイズwith守谷美由貴(Sax),須川崇志(b),永武幹子(p),山田丈造(tp)@新宿ピットイン

5月4日は、本田珠也(Ds)2デイズ@新宿ピットインを聴いてきました。


メンバーは、
本田珠也(ds)
守谷美由貴(Sax)
須川崇志(b)
永武幹子(p)
山田丈造(tp)

本田珠也が冒頭で今夜は若手でどっぷりジャズの一夜にするという言葉通りのライブとなりました。

第1部は、守谷美由貴作品特集。
1曲目は、ハーベスト・ムーン
守谷美由貴(as)と山田丈造(tp)の二管によるテーマがミディアムテンポで開始され、
守谷美由貴(as)のアルトが丁寧に繰り出すフレーズは次第にエネルギッシュに拡大していきます。
山田丈造(tp)のトランペットが歯切れ良くスムースなラインを紡いでいき、力強いアタックもまじえて熱い展開!!
永武幹子(p)のピアノが独特のラインを積み重ねていき、ダイナミックでスケールの大きな旋律を歌います。
須川崇志(b)の太い音色で歌うベース!!
本田珠也(ds)の歌うドラムが曲を推進しソロイストを煽ります。
2曲目は、M’sジレンマ
おなじみの複雑で幾何学的なテーマを守谷美由貴(as)のアルトが開始し
山田丈造(tp)のトランペットがテーマを発展させ、縦横無尽に繰り広げていく,生きの良いソロ!
守谷美由貴(as)のアルトが超絶的にテクニカルなフレージングを次々にくりだしていきます!
永武幹子(p)のピアノが時に跳躍し、フルトーンでピアノを鳴らし、リフの繰り返しから発展して、ふっと美しい旋律を聴かせます。
3曲目は、バラードで、むかしむかし
須川崇志(b)の彼方に響くようなアルコのソロが唸ります。美しい旋律が奏でられ、ピチカートで深い世界を表現します。
守谷美由貴(as)のアルトがテーマを美しく歌い上げ、山田丈造(tp)のトランペットがそっとオブリガードをつけていきます。
守谷美由貴(as)のアルトがしっとりと歌い上げて行きます。
山田丈造(tp)の輝かしい音色でクールな旋律美を見せるトランペット!
4曲目は、9年前の作品だそうで、マッチング・ダイス
2管でビートに乗って疾走するテーマ。
守谷美由貴(as)の超速でリズミカルに進み、目を見張る展開のアルトソロ!!
山田丈造(tp)のハイノートヒットも鮮やかな鋭いフレージングのパワー全開のソロ!!
永武幹子(p)のリズミカルなフレージング!鍵盤上を両手が踊るような息を呑むピアノソロ!!
本田珠也(ds)のメロディアスでパワー溢れるドラムミング!!





第2部は、板橋文夫、本田竹彦、日野皓正、日野元彦作品集という凄い選曲、
1曲目は、板橋文男(p)作品で ラストサマー
本田珠也(ds)の圧倒的なドラミングで曲は開始し
守谷美由貴(as)と山田丈造(tp)の二管でスリリングなテーマを開始し
守谷美由貴(as)のアルトが次々に魅力的なフレーズを繰り出す圧倒的なソロ!
山田丈造(tp)のカッコイイトランペットソロ!
永武幹子(p)の強いタッチで歌い上げるピアノソロ!
須川崇志(b)の太い音色で弾きまくる超絶のソロ!
本田珠也(ds)の荒海のうねる波のように寄せてくるダイナミックなドラム!
太い音色のシンバルの激しいきらめきが凄い!
2曲目は、本田竹広(p)作品の クールアイズ
永武幹子(p)の美しいトーンが印象的な美しいピアノソロから始まり、
守谷美由貴の芯の通った音色が美しいソプラノサックスでテーマを奏でます。
山田丈造(tp)のトランペットが暖かい響きでじっくり歌い上げるトランペットソロ!
永武幹子(p)の美しいバッキングが光ります。
守谷美由貴のソプラノサックスが、遠くを眺めるような郷愁を誘う響きの美しいソロを奏でます!
本田珠也(ds)のグループ全体を支え推進するドラミング!!
永武幹子(p)のくっきりした印象のタッチの鋭いスリリングなピアノソロ!
3曲目は、日野皓正作品の ALONE, ALONE AND ALONE
山田丈造(tp)をフューチュアして始めます。
山田丈造(tp)の哀愁漂うトランペットソロでテーマを開示し、そのままトランペットソロ、
会場に響き渡る気迫のこもったトランペットソロが凄い!
そこにリズムセクションがそっと寄り添い、
テーマをゆったりと歌います。
守谷美由貴の深い音色のソプラノサックスが、情感豊かに歌い上げて行きます。
永武幹子(p)のピアノは美しい旋律を紡いでいきます。
守谷美由貴(as)のアルトが哀調ただよう呼吸の深いソロを奏でます。
山田丈造(tp)の息を呑む圧巻のカデンツア!!
4曲目は、日野元彦作品の流氷
本田珠也(ds)の強力なビートで曲は力強く開始し、
守谷美由貴(as)と山田丈造(tp)の二管がテーマを推進していきます。
守谷美由貴(as)のアルトが鋭いラインを繰り出し、情念のこもった旋律を強くきざんでいきます。
山田丈造(tp)のトランペットがくっきりしたラインで鮮やかな力感溢れるフレーズを繰り出します!
永武幹子(p)のピアノがコントラストの強いラインで、エモーショナルなソロを繰り広げます。
須川崇志(b)の強烈に存在感溢れるベースプレイ!!
本田珠也(ds)の音楽を前進させる圧力の強いシンバルワークに、強烈なスネアショットに会場が揺れます!!
最後は、全員がフルパワーで圧倒的なエンディングでした。

あっという間の2ステージでしたが、日本のジャズ作品中心の素晴らしいライブでした。
本田珠也(ds)の強烈なビートに乗った素晴らしいリズムセクションと守谷美由貴(as)と山田丈造(tp)のフレッシュなコンビの圧倒的演奏に大満足の一夜となりました。

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