2019年3月24日日曜日

板橋文夫p 須川崇志b 本田珠也ds 守谷美由貴as 纐纈雅代as @アケタの店

3月23日は、板橋文夫p 須川崇志b 本田珠也ds 守谷美由貴as 纐纈雅代as @アケタの店を聴いてきました。
巨匠板橋文男(p)の古希祝いライブです。


ドラムには、今や日本を代表するドラマーの一人となった本田珠也(ds)、
ベースには、強力なパワーと超絶技巧を誇る名手須川崇志(b)、
そして、ゲストとして、現在大活躍中の守谷美由貴(as)と纐纈雅代(as)という超弩弓な組み合わせのライブとなりました。
守谷美由貴(as)と纐纈雅代(as)は久しぶりの共演だそうです。



曲目は、
板橋文男(p)の作品で、70-古希から始まり、
渡良瀬 や、


守谷美由貴(as)の作品・むかしむかしなど、
纐纈雅代(as)の作品・トー
ローランドカーク作品のVOLUNTEERED SLAVERYかな?
アンコールのしみじみ聴かせたグッドバイまで多彩な構成でした。
板橋文男(p)のいつもながらにピアノをパワフルに奏で、
ときに立ち上がってピアノを弾いて、フリーキーな爆発まで達し、
時に息を呑む美しい極上のピアニズムに圧倒されました。


本田珠也(ds)は圧倒的なパワフルさと板橋文男(p)と須川崇志(b)との間の繊細なインタープレイに凄さを見せます。
さらに守谷美由貴(as)や纐纈雅代(as)のバックで自在に反応しソロイストを支え、さらに煽り、美事にコラボしていきます。


 須川崇志(b)の力強く美しいベースはグルーブ溢れるリズムをきざみ、ソロでは超速のパッセージから圧倒的なスリリングなラインを解き放ち、美しいアルコの美音を聴かせます。


守谷美由貴(as)のアルトは深く太い音色で、何処までも地平を駆け抜けるようにストレートに突き進み、ついには超速のパッセージからの圧倒的クライマックスまで大きく音楽を展開して見せます。


纐纈雅代(as)のアルトは、その楽器同様輝いた音色で、強烈なビブラートを重ね、変幻自在にフレーズを繰り出し、ついには、アルトが泣き叫ぶような圧倒的な高まりを見せます。


この強力なメンバーが全開で繰り広げる演奏で、場内の熱気は物凄く高まり、呼吸が苦しくなるような感さえしました。


ついには、板橋文男(p)がパーカッションを繰り出し、グループは怒濤の高まりを見せて、古希祝いとは思えないパワー溢れるライブとなりました。

2019年3月23日土曜日

峰厚介(ts)カルテットwith清水絵里子(p)、須川崇志(b)、、井上功一(ds)@吉祥寺サムタイム

3月20日、吉祥寺サムタイムで峰厚介(ts)グループのライブを聴いてきました。


メンバーは、
峰厚介(ts)、
清水絵里子(p)、
須川崇志(b)、
井上功一(ds)
峰厚介(ts)は、新作CDのBamboo Grooveも好評です。
1セット
1.21
峰厚介(ts)の最初から縦横無尽に疾走するテナーソロが凄い!


2.Rias Coast (三陸海岸)
いかにも三陸海岸を思い起こさせる印象的なテーマにのって、須川崇志(b)の美しい音色のベースソロ!
清水絵里子(p)のピアノの魅力的なアクセントが光る!
峰厚介(ts)の心に突き刺さる歌心溢れるテナーソロ!!
清水絵里子(p)の息を呑むほど美しいピアノソロ!
井上功一(ds)の良く抜ける音色のダイナミックなドラミング!!
3.射手星 (イテボシ)
清水絵里子(p)の美しいピアノのイントロから、
峰厚介(ts)が懐かしい響きのテーマをしっとり奏で、ゆったり唄うテナーソロ!
清水絵里子(p)の夢見るかのような美しいラインを展開するピアノソロ!


4.After the check-out
清水絵里子(p)が印象的な左手のコードワークで曲を開始し、
峰厚介(ts)がバラード風なテーマをじっくり深く歌い込んでいきます。
そこからテナーソロは大きく飛翔し、自在なラインを繰り出し、圧巻の峰厚介(ts)ワールドに突入していきます。
5.On a Rainy Day
須川崇志(b)のベースのリズミカルなイントロで開始し、
そのまま、須川崇志(b)の強力なサウンドの凄絶なベースソロ!!


峰厚介(ts)のテナーがちょっとファンキーな風味でテーマを奏で、そのままカッコイイフレーズを次々に繰り出して行きます!
清水絵里子(p)のグルーブ感溢れるピアノソロ!!
井上功一(ds)の歯切れ良く抜けのいいダイナミックなドラムソロに圧倒されます。

2セット
1.ポラリス?
峰厚介(ts)のテナーが、ミディアムテンポでハードバップ風テーマを粋にあげます。そこから、圧倒的な超速のパッセージを展開!!
清水絵里子(p)の息の長いフレーズと鮮やかな左手のアクセントが素晴らしいピアノソロ!!
須川崇志(b)の張り詰めた弦を強くはじく強力で息詰まるようなベースソロ!!
2.水蒸気
清水絵里子(p)の雨だれのようなピアノのイントロから開始し、
峰厚介(ts)のテナーが叙情的なテーマからじっくりと深く歌い上げます。
須川崇志(b)のアルコのベースが美しいラインを刻みます。
3.Short Fuse
峰厚介(ts)のテナーがダイナミックに展開し息の長いフレーズから早いパッセージを交えて凄絶なブローイング!!


4.Late, Late Show
清水絵里子(p)のピアノが、往年の映画音楽のような懐かしい響きの美しいテーマを奏で、
峰厚介(ts)が美しいテーマを斉唱!
清水絵里子(p)のこれでもかというばかりにロマンチックで美しいラインを繰り出す圧巻のピアノソロ!!



峰厚介(ts)がじっくり、ゆったり歌い上げ、次第にテナーソロは熱をおびていき目を見張る超絶なフレーズを繰り出します。
5.Art Deco (Don Cherry作品)
峰厚介(ts)のアブストラクトな音色のテナーで曲は開始しユーモラスなテーマから、
変幻自在なラインを繰り出していきます。
井上功一(ds)の熱いリズムが曲を高揚させていき、
清水絵里子(p)の鍵盤を飛び跳ね美事なリフを自在に繰り出すピアノソロ!!
6.Bamboo Groove
清水絵里子(p)のピアノが印象的なリフを繰り返し、テーマを開示し
須川崇志(b)のアルコがスリリングなソロを繰り出し、次第に熱く展開し、力感溢れるピッチカートに圧倒されます。
峰厚介(ts)のテナーが力強くテーマを奏で、すさまじい勢いで疾走するテナー!
清水絵里子(p)のピアノもダイナミックに展開し、凜として粒のたったサウンドで美しいラインを次々に繰り出す息を呑む展開!!
井上功一(ds)の乾いた音色のすさまじいパワーのスケールの大きなドラムソロ!!


ここからカルテットがフルパワーのすさまじいエンディングで圧倒されました。

聴衆の歓呼の声に応えて、アンコールは、
You're my everything
峰厚介(ts)のじっくり深く歌い上げるテナーが素晴らしい。
清水絵里子(p)のクリアトーンで美しいラインを奏でるピアノソロ!!
井上功一(ds)のドラムと須川崇志(b)のベースの四小節交換!!
力感溢れる熱いドラミングに対抗して、鋭いラインで強力に歌い上げる須川崇志(b)のベースの息を呑む展開です。
そのまま熱気溢れるエンディング!!

峰厚介(ts)の75歳になっても前進し続ける音楽の凄さ!
柔らかく歌心に溢れるテナーは、時に恐ろしく早いパッセージをかなで、熱気溢れる強烈なブローに圧倒されます。



清水絵里子(p)のスポンティアスなバッキングの妙!
清水絵里子(p)のピアノソロでは、美しいクリスタルトーンのピアノのきらめきと縦横無尽な左手のラインで、鍵盤をフルに使ったスケール感溢れるプレイ(常に緊張感溢れる美をたたえ、決してやかましくならない)が凄絶です。



須川崇志(b)の弦の強い張りを感じさせる強力なベースライン!!
ベースソロでは、力強いサウンドで、目を見張る超速パッセージを繰り出します!!

井上功一(ds)の乾いた良く抜ける音色のドラミングがバックでバンド全体を強力にプッシュします。
特に印象に残ったのが、
Late, Late Showでのスケール豊かで美しい峰厚介(ts)のテナーソロと清水絵里子(p)の往年の映画音楽のような美しいテーマから展開する圧巻の美の世界に息を呑む思いでした。
Bamboo Groove での峰厚介(ts)の目まぐるしく疾走するテナー!!
峰厚介(ts)の何処までも行ってしまうかのようなスケール大きなソロ展開が圧巻でした。そして、井上功一(ds)のドラムと須川崇志(b)のベースの四小節交換が物凄くパワフルで息を呑む展開でとなり、そのまま四者がもつれ合って圧倒的なエンディングに突入!!手に汗握りました!!

あっという間の2ステージでしたが、峰厚介(ts)グループの力強いプレイと深い美の世界に圧倒された一夜となりました。

2019年3月21日木曜日

松原慎之介(as)トリオwith 若井俊也(b)、吉良創太(ds)@新宿ピットイン

3月4日は、新宿ピットイン昼の部で、松原慎之介as、若井俊也b、吉良創太drを聴いてきました。


若井俊也のベースと吉良創太のドラムスは、若手最高の手腕と思います。
洗足学園大学在学中ですが、渋さしらずなどで、大活躍の噂の松原慎之介の初聴です。
最初からパワフルに飛ばすリズム隊に伍して、自在に吹くアルト。
あっというまに2セットが終わりました。
特にチェロキーでのめざましいソロが圧巻でした!‬



2019年3月2日土曜日

三木俊雄&フロントページ オーケストラ@青山ボディ・アンド・ソウル

2月28日は、三木俊雄(ts)&フロントページ オーケストラ@青山ボディ・アンド・ソウルを聴いてきました。



メンバーは、
三木俊雄(ts)
松島啓之(tp)、奥村晶(tp)、駒野逸美(tb)、
山岡潤(euph)、近藤和彦(as)、浜崎航(ts)(ss)(fl)、
福田重男(pf)、上村信(b)、柴田亮(ds)、
三木俊雄(ts)の作品を中心に、斬新なアレンジでラージアンサンブルの魅力を聴かせます。
豪華メンバーによる美しいハーモニーとそれぞれの素晴らしいソロも圧巻でした。
1曲目 息を吹き込め 三木俊雄(ts)作品
疾走感あふれるバンドサウンドに、三木俊雄(ts)の躍動感溢れるテナーソロ!
松島啓之(tp)の魅力的なラインを繰り出すトランペットソロ!
2曲目は、福田重男(p)作品の レイチェルズラメント
浜崎航(ts)のソプラノサックスのしっとりしたテーマで曲は開始し、
福田重男(p)の美しいピアノによるテーマ、
浜崎航(ts)のソプラノは叙情的なソロでじっくり聴かせます。
福田重男(p)の美しい音色のソロには聴きいってしまいます。
3曲目は、ハッピーアワー 三木俊雄(ts)作品
美しいアンサンブルによるテーマに、
山岡潤(euph)のユウフォニアムがスムースで魅力的なラインを紡いでいく名技的なソロ!!
近藤和彦(as)のじっくり歌い上げるアルトソロ!
柴田亮(ds)のドラムのアクセントがびしびし決まります。
上村信(b)の張り詰めた音色で美しいラインのベースソロ!
バンドのアンサンブルのとても豊かな響き!
4曲目は、バート・バカラックのアルフィー
奥村晶(tp)をフィーチャーしてゆったりしたアンサンブルがメロウなサウンドで曲を開始します。
奥村晶(tp)のフリューゲルホーンが柔らかく明るい音色で切々と歌います。
途中からトランペットに持ち替えて、輝かしい音色で強いアタックを交えて、切れのあるフレーズを繰り出します。圧巻のソロ!!
5曲目は、イーストプレーン 三木俊雄(ts)作品
ベースとドラムがちょっとファンクな風味で切れのあるリズムで躍動し、
アンサンブルもカッコイイテーマを奏でます。
駒野逸美(tb)の息の長い美事なトロンボーンソロ!!
三木俊雄(ts)の目を見張る展開のテナーソロ!!
ベースとドラムのめざましいグルーブ感が凄い!
2セット
1曲目は、サスペンド 三木俊雄(ts)作品
バンドの強烈なフォルテ演奏で開始し、躍動感溢れるテーマをアンサンブルが決め、
浜崎航(ts)のソプラノの鮮やかなソロ!!
松島啓之(tp)の緩急自在なラインを繰り出す熱いトランペットソロ!!
柴田亮(ds)のドラムが煽りに煽ります。
2曲目は、IF I TOLD A LIE 三木俊雄(ts)作品
ユーモラスな明るいテーマ旋律でアンサンブルは開始し、
三木俊雄(ts)の深い音色でゆったり歌うテナーソロ!!
山岡潤(euph)のユウフォニアムがじっくり美しいフレーズを歌い上げます。
上村信(b)のリズミックで美しいラインのベースソロ!!
3曲目は、ロストアンドファウンド 三木俊雄(ts)作品
上村信(b)のベースが印象的なサウンドで曲を開始し、深淵な雰囲気の美しいベースソロ!
アンサンブルが魅力的なテーマを奏でて
近藤和彦(as)がたおやかにアルトソロを開始し,次第に熱をおび、次々に熱いフレーズが展開し圧倒的な高みに達します。
松島啓之(tp)の強いアタックを交えて目まぐるしく羽ばたく熱いトランペットソロ!!
5曲目は、レディー・デイ ウエイン・ショーター作品
駒野逸美(tb)をフィーチャーして始まります。
駒野逸美(tb)のトロンボーンから曲は開始し
アンサンブルが美しいハーモニーを奏でて、
駒野逸美(tb)のじっくりと深々と唄うトロンボーンソロ!!
福田重男(p)の粒立ちの良い音色でじっくり聴かせるピアノソロ!
トロンボーンとも美しく絡みます。
ラストナンバーはタイトル失念しました。
柴田亮(ds)のスケールの大きなドラミングで曲は開始し
生きのいいラインのテーマに乗って
奥村晶(tp)の熱いフレーズの展開に息を呑むトランペットソロ!
ここから、
三木俊雄(ts)と浜崎航(ts)の二人の名手のすさまじいまでの高度な手腕を駆使した熱いテナーバトル!!
三木俊雄(ts)のめくるめく超絶的ラインの熱く激烈なテナーソロ!
浜崎航(ts)の張り詰めたテンションからはじきだす美事なフレージング!!
手に汗握るすさまじいテナーバトルは圧巻の展開です!!
柴田亮(ds)のタイトで、ポリフォニックでスケールの大きなドラムソロ!!
圧倒的なスケールでした。

あっという間の2ステージでしたが、フロントページ オーケストラのシャープで美しいバンドサウンドとスタープレイヤーの素晴らしいソロを満喫した一夜となりました。