1曲めは Isfahan デューク・エリントンのナンバー
清水絵里子(p)のクールなソロとピアノサウンドのきらめき!
小島のり子(fl)のしっとりしたエレガントなサウンドが印象的。
清水絵里子(p)の独特のボイシングから生まれる深い響きのピアノ!
小島のり子(fl)のフルート 美しいラインと時折見せるアタックも凄い!
3曲目は Crazy he calls me
清水絵里子(p)の美しいピアノのイントロからテーマの提示を経て、展開部の意表を突くラインが美しい。
小島のり子(fl)の美しいバラード演奏とインスピレーションに溢れたフルートのサウンド!!
これにさりげなく反応するピアノがえもいわれぬサウンドを紡ぎ出します。
4曲目は In Walked Bud Thelonious Monk 作品
いきなり小島のり子(fl)のめまぐるしく跳躍し強いアタックもまじえた強力なソロ展開に息を呑み、小島のり子(fl)のモンク解釈の世界の深さを見せます。
これに反応する清水絵里子(p)のピアノは強力にドライブしながらモンク世界を広げて見せます。
私のメモには、(モンク+パウエル)÷2=エリッチョのピアニズムと書いてあります。
圧巻のピアノソロは清水絵里子(p)のモンク解釈の独特さを痛感します。
4小節交換では鋭い両者の反応に息を呑みます。強いアタックや流れるようなパッセージ、驚くようなラインの応酬!!
ピアノとフルートという最小限の編成でこんなグルーブが表出する世界に呑み込まれるのは驚きです!!
セカンドステージは
5曲目は Retrato em Branco e Preto(白と黒のポートレート)
アントニオ・カルロス・ジョヴィン作
切ないイントロから美しいフルートのテーマを奏でます。
ピアノがこの曲特有の半音多用を特徴づけます。美しくはかない光を発するフルートソロは徐々にスケールが広がって清水絵里子(p)の美しいピアノソロとともに、どこまで広がるんだと言う感じで音世界が膨らみ、そこから美事に美しいテーマに戻り圧巻のクロージング!!
6曲目は Someone To Light Up My Life アントニオ・カルロス・ジョヴィン作
懐かしい響きのテーマ開示からはじまり、素朴な感じのフルートソロ、妙なるフレージングの美事さ!
7曲目は I’ll Be Seeing You
清水絵里子(p)のピアノの美しいイントロから、小島のり子(fl)のヴィンテージフルート特有の暖かいサウンド!!高音域のウッディな響きも見事に美しい。
ここでの4小節交換もお互いに鋭く反応して、広がる世界に唸ります。
清水絵里子(p)のソロは星のかけらを広げて宇宙にばらまくように、どこまでも世界が広がり、一体どこまで行ってしまうのだろうと思うと見事にテーマ提示部に戻ってきて圧倒的なエンディングを迎えます!!
8曲目はブルース・イン・ザ・スカイ 小島のり子(fl)のオリジナル作品です。
清水絵里子(p)のドライブ感溢れる左手のラインは、ちょっとアール・ハインズを思い起こさせるようなブルージーなサウンドが印象的です。
小島のり子(fl)の早いパッセージと、それに見事に反応する清水絵里子(p)のグルーヴ感あふれるソロの応酬!
こちらもドキドキするような鋭いソロ!!
9曲目は A Time For Love ジョニー・マンデル作の曲です。
エバンスの演奏で有名な美しいバラード。
小島のり子(fl)の柔らかい楽器の音色!!深い響きの低音から、決してメタリックな響きにならない美しい高音域まで使いこなす美しいソロ!!
そして清水絵里子(p)のシンプルなピアノサウンドから、見事に絶妙な美しいフレーズを繰り広げます。
ラストは Alice In Wonderland
清水絵里子(p)の美しいピアノソロから、小島のり子(fl)の美しくめくるめく展開のソロが泣かせます。
これに対応する清水絵里子(p)のピアノの絶妙な間の沈黙をいかしたシンプルなラインから、徐々にハーモニーを広げていき、まるでピアニストが自らの響きを永続に紡ぎ出すようでした。
ここでも2人のソロのライン展開が想像を超える勢いで、どんどん広がっていって,
どこまで行ってしまうのだろうという瞬間に見事に提示テーマに戻って曲は圧巻のエンディング!!
聴衆の鳴り止まない拍手に応えて、アンコールはイパネマの娘
フルートソロから柔らかなリズム展開のピアノ!!
えっ,そうくるのとお互いに言っているようなサウンドコントロールは息を呑む展開!!
最後は見事にクールに決めて圧巻の2ステージを締めくくりました。
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