ジャズテナーサックスの巨匠、尾田悟さんが、さる9月5日都内でご逝去されました。
享年88歳。 謹んでご冥福をお祈りいたします。
二度の大病も持ち前の、海軍軍楽隊精神で乗り越えて、最後まで日本ジャズ界の最前線で活躍し、 後輩を引っ張って行かれました。
私は自由が丘のニューファイブスポットで、初めて尾田サウンドを聴いて以来40年聴き続けてきました。
まだ、尾田さん不在の実感がわかないので、心の整理もまったくついていません。
忙しさにかまけて、尾田さんと半年以上お会いしていなかったので、尚更です。
尾田夫人を前に、尾田さんのご仏前に手を合わせて、悔やむ事しきりです。
尾田さんは、ここ数ヶ月体調が思わしくなかったそうですが、先日の横須賀トモダチJAZZに出演依頼があり、とても張り切っていたそうです。
尾田夫人曰く、きっと軍楽隊出身の思いが、どうしても横須賀で演奏することにつながったのでしょう。 9月が近づく中で体調が大きく崩れ、周囲からは、出演は難しいとお止めもしたそうです。
しかし、尾田さんは、そんな声を背にして、直前まで、完璧な演奏を求めてリハーサルを行いましたが、 出演直前倒れられ、そのまま、9月5日に旅立たれました。 音楽に殉じたサムライ、尾田さんらしい生き様だったように思われてなりません。
尾田さんについては、もっと語るべき事が沢山あるのですが、心の整理がついてから、改めて、思いをまとめたいです。
長い間、いい音楽を聴かせてくださり、そして、親しくお付き合い頂いて、尾田さん本当にありがとうございました。 これからも、天上から、私達を見守ってください。
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