2019年1月20日日曜日

高橋徹(ds)4 奥村晶(tp)、佐津閒純(g)、伊地知大輔(b)@渋谷KOKO

1月18日は渋谷KOKOで、高橋徹(ds)4 奥村晶(tp)、佐津閒純(g)、伊地知大輔(b)を聴いてきました。


奥村晶(tp)の演奏は、守屋純子オーケストラや三木俊雄とフロントページオーケストラなどなど、多くのビッグバンドで随分長い間聴き続けていますが、今夜のような至近距離で聴くのは初めてです。
1曲めはBlue Mitchellの作品です。
奥村晶(tp)の輝かしい音色のトランペットのサウンドでテーマが開始され、美しいソロが奏でられます。


佐津閒純(g)の暖かいサウンドのギターソロ!次々と魅力的なフレーズが繰り出されます。
2曲目は ベニー・ゴルソンの作曲で WHISPER NOT


高橋徹(ds)のこれぞハードバップと言うドラミングで始まり、かっこいいテーマを奥村晶(tp)トランペットと佐津閒純(g)のギターがまるでゴルソンハーモニーのように奏でます。
佐津閒純(g)のギターソロが美しいラインを豊かに流れさせます!
奥村晶(tp)の確信に満ちたハードバップ解釈で美しいフレーズ連発のトランペットソロ!
伊地知大輔(b)のベースが太い音色で、よく歌うソロを繰り広げます。

3曲目が、名ギタリストのケニー・バレル作曲で、 DO WHAT YOU GOTTA DO


佐津閒純(g)のギターソロから曲は開始し、これまたかっこいいリフが繰り返され、はじけるようなにフレーズが広がっていきます。
伊地知大輔(b)の美しい音色のベースソロが決まります!


奥村晶(tp)のトランペットが渋い音色でスムーズでグルーヴィーなラインを繰り広げます!
佐津閒純(g)のギターが、これぞハードバップというシングルトーンの美事なラインのフレーズを繰り広げます!
高橋徹(ds)の小気味よくセンスの良いドラムソロ!めくるめく展開を締めくくります。



4曲目は、バラードでマイ・ファニー・ヴァレンタイン
佐津閒純(g)のギターの美しいイントロから始まり、奥村晶(tp)のトランペットが美しい歌を見事に深い情感で歌いあげます。
ギターのコードワークの伴奏もこれまた美しい!
佐津閒純(g)の美しい旋律を紡ぎ出すギターソロが圧巻です!!
奥村晶(tp)のトランペットの息を呑むほど美しいカデンツアでエンディングです。

5曲目は、チャールズロイド作曲の Forest Flower

この曲は、トランペットでやったことないと奥村晶(tp)が語ります。
高橋徹(ds)のグルーブの効いたドラムのリズムに乗って、奥村晶(tp)のトランペットがお馴染みのテーマを奏でます。
佐津閒純(g)の流麗なシングルトーンが決まるギターソロ!!
奥村晶(tp)のメローなラインが美しいクールなトランペットソロ!!
高橋徹(ds)のメロディーが浮かぶような小気味よいドラムソロ!!

第二セット
1曲目は、ビル・エバンスの演奏で有名な I’LL NEVER SMILE AGAIN
高橋徹(ds)の美しいシンバルレガートから始まり、奥村晶(tp)のトランペットがテーマを格好良く奏でます。
佐津閒純(g)の見事にグルーブするソロが繰り広げられます。
奥村晶(tp)のトランペットが懐の深い呼吸で美しい旋律を醸し出していきます。
高橋徹(ds)のはじけるように、軽やかに決めていくドラムソロ!!
2曲目はケニー・ドーハム作曲の UNA MAS
奥村晶(tp)のトランペットが輝かしい音色で、懐かしいイントロから始まりテーマを吹いていきます。
奥村晶(tp)のハードバップ解釈を美事に表出するかのようなフレーズが繰り広げられます。流麗な旋律線に時に強いアタックを取り混ぜた大きな展開のフレージングが美事です!!
3曲目は、Duke Ellington作曲 の In A Mellow Tone
佐津閒純(g)のギターがグルーブ感溢れるかっこいいフレーズを連発して、目の覚めるようなコードワークも素晴らしい!!
奥村晶(tp)の美しい音色のトランペットソロがゆっくりゆったりとちょっとアーシーな雰囲気で歌います。
伊地知大輔(b)の豊かな音色のウォーキングベースから軽やかなフレーズを展開する美事なベースソロ!!


ここでの4小節後交換もお互いの決め技連発で見事に決めていきます。
4曲目は、カーラ・ブレイ作曲の Sing Me Softly of The Blues
この曲は、スタンダード化されていくようで、最近あちこちでよく聴きます。
佐津閒純(g)のギターがスローテンポで開始します。
奥村晶(tp)のトランペットがストレートにテーマを吹奏します。曲世界に沈潜するかのような深い音色でクールなソロを繰り広げていきます。


伊地知大輔(b)のベースがスワローを想起させるかのようなファンクな音色で、しっとりとしたソロで歌いあげます。
ラストの5曲目は、名ギタリストのケニー・バレル作曲で HERE COMES C.T.


高橋徹(ds)のスネアのアクセントが決まったイントロから始まり、佐津閒純(g)のギターが渋い音色でテーマを開示し、奥村晶(tp)のトランペットが小気味よいラインのソロを繰り広げます。切れの良いフレーズが次々に繰り広げていきます。

伊地知大輔(b)の切れ味鋭いベースソロ!!
お互いに触発し合うインスピレーションあふれる佐津閒純(g)と奥村晶(tp)の四小節交換が聴かせます!!


奥村晶(tp)のトランペットと佐津閒純(g)のギターの絡みの素晴らしさを実感しました。
高橋徹(ds)のビシビシきまるシンバルとスネアショット!!メロディアスなドラムソロが圧巻です。

聴衆のやんやの声に応えて、アンコールは奥村からの提案で、Now's The Time!

奥村晶(tp)のトランペットが格好良くテーマを決めて、そのままビバップソロ!流麗なラインに強いアタックトとアクセントが決まります!
佐津閒純(g)のギターも流れるようなシングルトーンが溢れ出る美しいフレーズ!!
伊地知大輔(b)のベースのアルコソロがこれまた実にリズミカルなラインを紡ぎ出してかっこよくソロ決めます。
バックでの高橋徹(ds)のシンバルレガートも聴きものです。そして、強いビートと明確なアクセントの効いたドラムソロで圧巻のエンディング!!
あっという間の2ステージでしたが、名曲揃いのステージで、高橋徹(ds)4 奥村晶(tp)、佐津閒純(g)、伊地知大輔(b)の四者の個性溢れる楽しいライブを満喫しました。


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