2018年12月30日日曜日

渡辺文男(ds) 生誕80年 Birthday Special Live 峰 厚介(ts)、山本 剛(p)、鈴木良雄(b) @町田Nica’s

12月29日、町田Nica’sで渡辺文男(ds) 生誕80年 Birthday Special Live 峰 厚介(ts)、山本 剛(p)、鈴木良雄(b) を聴いてきました。


日本を代表する大御所が、文男ちゃんの傘寿をお祝いに圧巻のライブを繰り広げました。
どのナンバーもこの名手たちの手にかかると生き生きと演じられます。


特に第2セットに入ってからは、文男ちゃんにデコレーションケーキのプレゼントがあり、
会場全体がハッピーバースデーを合唱して乗りに乗ってしまい、演奏もヒートアップ!!




特に印象に残った曲(あまりの混雑にメモを取るどころではありませんでた😓)では、
まず、ブルーモンク!
山本剛の豪快な左手のアクセントに、これまた素晴らしいモンク解釈をがほとばしる右手のトーンは圧巻でした。山本剛(p)ならではのグルーブ溢れる美しいピアノサウンド!!



村田憲一郎(ds)がシットイン して、渡辺文男がMy Idealをじっくり歌いました。


村田のドラミングも力強くで小気味好くて素晴らしい。



鈴木良雄の美しく推進力溢れるベースソロから始まるAlone Together!
いつもながらの、ぞくぞくするほど美しいベースサウンド!!


峰厚介のインスピレーション溢れる自在なソロ!!硬軟自在の圧倒的コントロールのテナーサウンド!!


山本剛のシングルトーンに泣かされます。
Body And Soul での鈴木良雄と山本剛の絶妙な呼吸と美しい掛け合い。
渡辺文男の味わい深い歌と心揺さぶられる乾いた若々しいドラムソロ!!
峰厚介の独特のラインをつむぎだし音楽がどんどん高みに登り最高の絶唱になるテナーソロ!、
立錐の余地がないほど混み合ったニカスでそれそれ秘術を尽くした熱いライブでした。
聴衆も割れんばかりの声援で文男ちゃんの誕生日を祝ってライブは大盛況で終了しました。
立ち見のお客さんもお疲れさまでした。



私が最初に渡辺文男を聴いたのは70年代のピットイン。
その頃すでにドラム界をリードする一人でした。
そして80年代、主に横浜エアジンで、ピアノ太田寛治、サックス榎本秀一、トロンボーンの粉川忠範、ベースは、小杉敏か紙上理という編成で、熱いハードバッブを演奏していました。
それこそエアジンに出演するごとに横浜にいくようなペースで聴きに行ったなあ。
余談ですが、その頃エアジンには、梅津和時がいまのサキソフォビアのような管楽器アンサンブル編成で出演していて良く聴いた。あれは何というバンドだったのか覚えていません。
渡辺文男は、それ以来、私にとって日本のハードバッブを牽引する音楽家として存在しています。
渡辺文男と共演した、高橋知己(ts)、元岡一英(p)、吉田桂一(p)など多くの素晴らしいジャズマンを聴くようになったのでした。
これからも素晴らしい演奏を繰り広げていかれることをお願いします。

2018年12月16日日曜日

纐纈雅代TRIO 纐纈雅代(Sax)田中信正(P)竹村一哲(Ds)@新宿ピットイン

12月15日新宿ピットインで纐纈雅代TRIO 纐纈雅代(Sax)田中信正(P)竹村一哲(Ds)を聴いてきました。


1曲目はオーネット・コールマンの作品
纐纈雅代(as)の疾走する跳躍するアルト!
飛翔するアルトサウンドにフィットする、自在なスピードとテンポの変化をもたらす竹村一哲(ds)のドラミング
田中信正(p)のアルトのフリーインプロを美事に支えるバッキング、ソロではピアノのダイナミズムを極限まで引き出しながら美しいトーンを聴かせます。
2曲目 フリーインプロビゼーション
竹村一哲(ds)がゆったりとしたテンポでドラムをたたき出す。
太いシンバルサウンドと力強いスネアがバンドの基礎を支えて前進させていきます。
纐纈雅代(as)のアルトがゆったりしたテンポでソロを開始し、次第に熱をおび、徐々に早くなり音色も強烈に変化していき、背中を反らすようにアルトは叫び、最後は超速のフレーズに突入していきます。
これに応える絶妙な田中信正(p)のピアノ。
そしてフルパワーになった竹村一哲(ds)のドラム。
熱いソロを繰り広げながら
纐纈雅代(as)と田中信正(p)の挑発し躍動する絡み、
纐纈雅代(as)と竹村一哲(ds)の精密に音を通じあい相互作用する絡み
竹村一哲(ds)と田中信正(p)のリフ交換から爆発する絡みが
絶妙でこの三者の音楽を一層有機的なものにしています。
そこから圧巻のエンディングに突入していきました。
フリーのインプロ主体の曲を聴きながら、纐纈雅代(as)の圧倒的バーチュオーソを感じるとともに、いかなるソロを繰り広げようと、音楽をコントロールしていく余裕に感銘を受けました。
3曲目は纐纈雅代(as)のオリジナルで、冬のワルツ
スローテンポで開始される、えもいわれぬ美しいテーマの演奏が始まります。
纐纈雅代(as)は、ストレートにじっくりと深く歌いあげていきます。
そこに田中信正(p)の美しいトーンのソロが展開され曲調は徐々に拡大し、
田中信正(p)のピアノと竹村一哲(ds)ドラムが絶妙な絡みでお互いに音楽を高めていきます。
そこに纐纈雅代(as)のアルトが入ってきて音色がどんどん高まり変化していき高揚したラストのエンディングにつなげていきます。
4曲目も纐纈雅代(as)のオリジナルで、バーンアウト
アップテンポの格好いいテーマの曲で、のっけから疾走する纐纈雅代(as)のアルトが熱いフレーズを繰り出します。
竹村一哲(ds)のみじんも揺るがない熱いビートが曲を前進させます。
田中信正(p)のピアノがいかにも田中信正(p)らしい不思議なボイシングを着け、ソロに突入すると思いもかけないフレーズの展開に驚愕しました。
竹村一哲(ds)の強烈なパワーのドラムソロで曲は一挙に勢いづいて、三者全開のエンディングで手に汗握るファーストセットは終わりました。


2セット
最初の曲も纐纈雅代(as)のオリジナル
ダンサンブルなりズムに乗った、かっこいいテーマでキャッチーなとても聞きやすい曲です。
ここでの纐纈雅代(as)のリズム感溢れるストレートなソロは、徐々に高揚していき変幻自在なサウンドをばらまいていきます。格好いいビーを刻む、竹村一哲(ds)のシンバルとスネアがグルーブ感溢れて、聴衆を揺らします。
田中信正(p)のピアノもリズミックなアプローチでソロを繰り広げます。ピアノの鍵盤の左右をフルに使ったリズム感あふれる名人芸を叩き出します。
2曲目も纐纈雅代(as)のオリジナルで、アフリカンシャワー
タイトル通り、アフロリズムで熱いテーマのメロディ。
纐纈雅代(as)のリズムに乗ってコントロールされたソロは、硬軟自在に繰り広げていきます。
竹村一哲(ds)の強烈なリズムはこれぞアフリカというドラミングで音楽を推進していきます。


田中信正(p)のピアノが、ビートに乗ってフレーズを紡ぎ出してきます。
この纐纈雅代(as)オリジナルの2曲のストレートな魅力はたまりません。
3曲目は,カーラ・ブレイのLAWNSかな?
美しいピアノのイントロから、バラードのテーマが始まります。
田中信正(p)の凛々しいピアノの極致と言える美しいサウンド。
そしてこれに続いて纐纈雅代(as)のアルトが深い呼吸でじっくり歌いあげていき、最後は圧倒的にソウルフルに深い歌い上げで絶唱です。多彩な表現を見せる纐纈雅代(as)に驚きです。
ラストナンバーもまた、オーネット・コールマンの作品
のっけから激しく展開する纐纈雅代(as)の熱いアルト。
フリーインプロビゼーションアルトの極限かという表現力!!
竹村一哲(ds)のドラムがパルシブで重厚に曲を推進させます。
田中信正(p)のピアノがハードに音楽世界を広げていきます。
そこから纐纈雅代(as)のスピード感触れるテーマに戻り、圧倒的なエンディング!!
聴衆の熱い歓呼に応えて、アンコールは竹村一哲(ds)の作曲でメリークリスマス
スローテンポの美しいメロディーのテーマで、息を呑む田中信正(p)の美しいピアノソロ!
纐纈雅代(as)の美しいトーンのアルトソロも目を見張らされる美事なものでした。
あっという間の2ステージでしたけど、纐纈雅代(as)の圧巻のアルトプレイ、田中信正(p)、竹村一哲(ds)という名人のコラボの凄さを実感した素晴らしいライブでした。
あっという間の2ステージでしたけど纐纈雅代(as)の圧巻のアルト!田中信正(p)、竹村一哲(ds)という名人達のコラボの作り出す世界は素晴らしいものでした。

板垣光弘pトリオ 吉木稔b 三科律子ds@新宿ピットイン

今日は、新宿ピットインで、板垣光弘pトリオ 吉木稔b 三科律子dsを聴いてきました。




板垣の圧巻のピアノ、
美しいフレーズが、途切れることなく紡ぎ出すピアニズム!
超速テンポでも右手と左手の絶妙なコントロール!
多彩なオリジナル曲からミスティまでやってのける幅広い表現力!!
力感溢れる吉木のベース、
ベースを拾うマイクがあって、ピックアップにあまり頼らないようですが、

太い弦を強く刻んでいくサウンドは素晴らしい。
そして、透明でパワフルな三科の凄いドラムを堪能しました。
シンバルの圧倒的な透明感あふれるサウンド。

熱く力強いスネアショットも凄絶ですが、決して濁らないクリアさは、驚きのドラミング!
トリオの新作CDをリリースしたばかりとあって、三者のインタープレイの見事さに眼を見張るようでした。









中島朱葉(as)横原由梨子(Ts)中道みさき(Dr)@小岩COCHI

2月11日(日)は、小岩COCHIで、中島朱葉(as)横原由梨子(Ts)中道みさき(Dr)を聴いてきました。
中島朱葉のドライブ感と歌心溢れるアルトは、圧巻でした。
初めて聴く横原由梨子の繊細かと思うと太いサウンドを奏でるテナーに感心しました。
中道みさきの良く歌うドラミングも素晴らしい!
楽しいライブでした!